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| 上流設計ツールXupperII | ||||||||||
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「XupperII」(開発販売元:ケン・システムコンサルティング株式会社)は約690社・約960部門に導入実績がある、設計を主体に考えた上流のCASEツールです。図8は「XupperII」の機能概要図です。 上流工程のツールである「XupperII」から下流工程のプログラムに落とすのが「MDFrame/X」で、一般の開発で陥る上流と下流の乖離(かいり)をなくします。この方法により「モデル・ドリブン開発」を実現しています。一般的にMDA(Model Driven Architecture)と呼ばれるものです。UML(Unified Modeling Language)が広く普及していますが、UMLは開発言語とUMLのマッピングが完全ではありません。一方、MDAはこういった開発言語やプラットフォームに依存しない設計方法を取ることができます。 ![]() 図9:モデルドリブン 図10はモデル・ドリブン開発に対する「モデル(リポジトリ)」の位置づけです。モデル・ドリブン開発では、分析/設計、開発、保守といったシステムライフサイクル内のすべての工程で1つのモデル(リポジトリ)を共用します。この開発法を実現するためにモデルを管理する仕組みと、モデルからプログラムを自動生成するジェネレータとで構成されることになります。 モデルとはシステム開発に必要な統合化された情報群のことで、このモデル設定後、実行環境に応じたジェネレータを選択してプログラムを自動生成します。上流工程では図・絵・表・文書を用いて業務分析情報やシステムの基本情報を設定し、下流工程ではOSやプログラム言語に依存しない形でシステムの振る舞いを設定します。 この下流工程で行うシステムの振る舞いに対する設定機能およびソースコードジェネレーターが「MDFrame/X」で、Biz/Browserによるフロントエンドとサーバ側のJava Servret、Java Beansを自動生成します。上記の図10はその概要図です。 「設計書と実際のプログラムが乖離してしまって保守できない」ということはよくありますが、そういった問題を解決するために「XupperII」「MDFrame/X」はシステム開発の本来論に対して真正面から取り組んでいる製品です。 こういったツールは、「言語環境に依存せず、設計方法が確定しているため属人性を排除できる」「設計書と実プログラムが一致しているため保守が容易」など、メリットはいろいろあります。言語環境に依存しない点では、すでに「XupperII」を利用してシステム構築を行い稼動中の企業がBiz/Browserを利用したWebシステムに移行する場合、「XupperII」の既存設計情報を利用して「MDFrame/X」により振る舞いの設定を行うことによって、画面とサーバ側ロジックを自動生成することが可能になります。 |
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| 次回は | ||||||||||
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前回に続いて「Biz/Browser」の機能を紹介しましたが、ここで紹介したものだけではありません。他にもホストからの移行を支援するツールなどありますが、今回は割愛させていただきます。次回は最終回として、「Biz/Browserの今後」をお話しします。 |
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