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Biz/Browser
Biz/Browserで経営の効率化を実現する

第4回:「Biz/Browser」の機能による生産性の向上
著者:アクシスソフト  永井 一美   2005/11/24
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SAP R/3との連携

   SAPのERPであるR/3は世界で最も稼動している業務アプリケーションです。R/3のフロントエンドをBiz/Browserの画面に変換するソリューション「RIA画面自動生成ツール」(開発元:株式会社テクノスジャパン)の1つとして、「Biz/Generator for ERP」というツールがあります。図5は概要図となります。
Biz/Generator for ERP概要図
図5:Biz/Generator for ERP概要図
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   R/3は世界的に実績がある製品ですが、個別のエンドユーザ、特に日本のユーザに対する「UI」の使いにくさは懸案点です。R/3にはBAPI(Business Application Programming Interface)と呼ばれるBusiness ObjectにアクセスするためのAPIがあります。R/3標準BAPIは汎用的に作られているためにパラメータの構造が複雑である場合が多く、また入力画面上の項目との対応も簡単ではありません。したがって、「Biz/Generator for ERP」 の入力BAPIとして標準BAPIを直接指定した場合に、パラメータの選択が煩雑になり、要求通りの画面レイアウト作成が困難になります。

   この問題を回避するために、図6のように画面項目に合わせたパラメータを持つ中間BAPIを設けています。

中間BAPI
図6:中間BAPI

   この方法により、利用しやすい操作性を持つ画面を図7のように生成します。

R3Biz画面生成
図7:R3Biz画面生成
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   リッチクライアントはシステムのUIが命であり、エンドユーザの業務生産性を決めるポイントです。「Biz/Generater for ERP」は顧客のニーズをもとに、R/3の導入経験が生かされて作成されています。

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アクシスソフト 永井 一美
著者プロフィール
アクシスソフト株式会社  永井 一美
アクシスソフト株式会社 執行役員プロダクト事業部長
SI会社にてオフコンでのアプリケーション開発やメインフレームでのOS開発、PCでの開発、品質保証業務などを経験、SI事業部門の管理者を経てアクシスソフトに入社。入社時より一貫して製品事業に携わる。特にBiz/Browserにおいては、「確かなUIによりエンドユーザの生産性を高め業務に対するモチベーションを持っていただくことが、企業全体の生産性を押し上げる」との信念で推進している。


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