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| 「Biz/Browser」の「明日」 | ||||||||||||
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Biz/Browserが「業務システムのフロントエンド」であり続けることに変わりはありません。もちろん、今後に向けていくつか検討していることがありますが、ここでは「UI」に関する取り組み、思想について述べさせていただきます。 現在の「UI」はWebユーザビリティの大家であるJakob Nielsen博士が「Macintoshスタイル」と呼んでいる「GUI」を指します。すでに25年間に渡って使われており、このスタイルも終わりを告げるだろうと博士は予想しています。このようにGUIのスタイルが変化を迎えようとしている中、次のBiz/Browserは「業務」という面で「UI」を考えていきます。 博士は「ユーザビリティエンジニアリング原論」におけるユーザビリティの定義で以下の5つをあげています。
表2:「ユーザビリティエンジニアリング原論」におけるユーザビリティの定義 この定義は「UI」にだけ限定されず、システム全体に通じる点があるように思います。 |
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| 利用形態によるUIの変化 | ||||||||||||
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会計/販売システムなどには機能があり、ユーザがそれを利用します。その際に、ユーザがシステムの顔として見て触れるものが「UI」です。「UI」はシステム/利用者の業務分掌/特性などにより、最適解が異なります。 システム構築において、画面デザインを工業デザイナにきちんと依頼している企業もありますが、多くは本来デザインのプロではないSEが担当しているのが実情です。例えば図13のシステムを構築する場合、業務ノウハウとエンドユーザオペレーションノウハウをあわせ持ったSEが各マスに必要となります。 それぞれのオペレーションをあまり考えず、Webシステムの利点である「アプリケーションの一元化」という観点から共通化のみを行うと、すべてのユーザに対して最適な「UI」を提供できないことになり、稼動後に「使えない/使いづらい」という問題を引き起こします。 「UI」はエンドユーザにより最適解が異なり、UIも変わらなくてはなりません。この点をツール側で救いたいと考えており、「明日」での取り組みの大きな1つです。 Nielsen博士のユーザビリティ定義で「主観的満足度」という観点がありましたが、Biz/Browserの「明日」はこれを最大にするために貢献したいと考えています。「エンドユーザの満足度」が高まることにより、エンドユーザがシステムを主体的/前向きに利用するようになり、各々の業務生産性が高まり、結果として企業全体の生産性が高まるはずです。 では図14のように各部署のみならず、すべてのユーザに対して最適な「UI」を提供するためにはどうしたらよいのでしょうか。 Biz/BrowserのUIに対する思想として、現場/エンドユーザに「UI」の一部改善を委譲する仕組みを作ることがあげられます。「改善」は「検証 → 改善 → 評価」の流れが必要ですので、あわせて検証や評価の仕組みも考えています。これにより、導入後に「UI」を改善していくことができます。つまり、「進化するUI」です。 この場合のUI設計は構築時はベースまでとし、その後は現場主体の生産性改善活動をツールが支援する形になります。「改善活動」を行えない現場もあると思いますが、全員が行えない訳ではないと思います。現場の誰かが行って、それを流用して配る仕組みも必要です。 図15の赤線の勾配で生産性が上がっていけば、システム導入の期間が短縮されて導入後の生産性は高まっていき、理想の成長率といえるでしょう。 ![]() 図15:生産性向上 理想的な生産性を実現するためにツールで実現したいことをまとめますと、以下となります。
表3:理想的な生産性を実現するためにツールで実現したいこと Biz/Browser、Biz/Designerというツールの機能で、より一層企業の業績向上に貢献していきたいと考えていますので、今後も期待を持って見守っていただければ幸いです。5回に渡る連載でしたが、購読いただいた読者の皆様に深く感謝申し上げます。 |
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