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Biz/Browserで経営の効率化を実現する
第5回:「Biz/Browser」の「昨日」「今日」「明日」
著者:
アクシスソフト 永井 一美
2005/12/14
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Biz/Designerの追加機能
ここで開発者の生産性向上のための開発ツールであるBiz/Desingerの機能拡張を一部ご紹介します。更なる生産性向上に役立つと思います。
プラグイン
「画面遷移図(フローエディタ)」が追加したプラグイン機能を利用しており、プラグインによりBiz/Designerの機能を自由に拡張することが可能となります。
オブジェクト名の命名付与支援
一般にはシステム構築時に全体の開発規約を決め、それに準じて開発を行っており、規約の1つとしてオブジェクト名などに対する命名規則を定めます。GUI設計においては、TextBoxやLabelなどをドラッグ&ドロップで貼り付けて画面設計していきます。
この時にスクリプトは自動で記述され、貼り付けたコントロールに対するオブジェクト名も自動で付与されます。オブジェクト名の命名付与支援とは、この時点で付与規定にあわせて命名を支援する機能です。
図9は各コントロールの命名を規定するダイアログであり、「Button」のみ「b_sys」と規定しています。
図9:命名サポートダイアログ
Biz/Designerのデザイン画面でFormにButtonを2つドラッグ&ドロップすると図10のようにオブジェクト名は「b_sys1」「b_sys2」となります。また規定がなければ「Button1」「Button2」となります。
図10:Biz/Designerのデザイン画面
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
命名規約はエクスポートすることが可能であり、他の開発者がそれをインポートすることができます。共通の規約を全員が利用することで、システム全体としての命名に対する人為的なミスを防げます。
ドキュメント作成支援
システム設計の初期段階において、「画面設計レベルで画面をドキュメント化して社内でのレビューに利用する」「お客様への説明資料に利用する」といったことや、設計後に「作成された画面をもとにしてドキュメントを作成したい」というニーズがあると思います。
Biz/Designerでは簡易画面を作成できるので、デモでレビューや説明を楽に行えますが、ドキュメント作成支援はそれに加えて日付や画面ID、説明文などを画面イメージとともにドキュメント化するための追加機能です。
図11はドキュメント作成機能によりHTML化されたものをWordファイル化しています。「社員情報入力」の画面イメージとともに、使われているコントロールが下に表示され詳細を記載できます。
図11:Imputドキュメント
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
プレビューウィンドウ
プロジェクトにおいて多くのフォームやダイアログを作っていくと、それぞれのフォームがどのようなイメージかを把握することは、困難になります。現状のBiz/Designer上ではプロジェクトビューからフォームをクリックしてデザイン画面を開かないとその画面イメージがわかりませんでした。
プレビューウィンドウはプロジェクトビューをもとにした単なるコントロールの貼り付けイメージでなく、図12のように実行イメージを表示します。画面遷移図から全体を把握しながらの方法でもよいのですが、フォーム単独においても視認性を高めることで開発効率が向上します。
図12:イメージビュー
その他にもいくつかの追加機能がありますが、本連載では割愛させていただきます。
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著者プロフィール
アクシスソフト株式会社 永井 一美
アクシスソフト株式会社 執行役員プロダクト事業部長
SI会社にてオフコンでのアプリケーション開発やメインフレームでのOS開発、PCでの開発、品質保証業務などを経験、SI事業部門の管理者を経てアクシスソフトに入社。入社時より一貫して製品事業に携わる。特にBiz/Browserにおいては、「確かなUIによりエンドユーザの生産性を高め業務に対するモチベーションを持っていただくことが、企業全体の生産性を押し上げる」との信念で推進している。
INDEX
第5回:「Biz/Browser」の「昨日」「今日」「明日」
「Biz/Browser」の今後について
AFP Package(画面遷移図)
Biz/Designerの追加機能
「Biz/Browser」の「明日」