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Linux+DB2のパフォーマンスチューニング
第7回:DB2の設定情報を取得する(後編)
著者:
日本アイ・ビー・エム 中坪 宏明
2006/7/19
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DB2_MDC_ROLLOUT=ON
MDC表の次元の「ロールアウト」(全行削除)を高速に処理可能となります。この機能は、V8 Fixpak9より利用可能です。
この機能は新しいトランザクション・ログ・レコードを使用しますので、この機能を有効にすると、V8 Fixpak9より前のFixpakレベルに戻すことができなくなります。
DB2MEMMAXFREE=バイト単位の値(デフォルト:8388608)
あるDBへの接続が切断されると、その接続を処理していたエージェント・プロセスがアイドルになりますが、その際に、保持する専用メモリの(未使用の)メモリサイズをこの指定値以下にすることが可能となります。
これにより、エージェント専用メモリの使用総量を抑えることが可能となる場合があります(接続がまったく切断されない場合には効果がありません)。デフォルトは、8MBの指定です。
DB2_OVERRIDE_BPF=ページ数
データベースの活動時(actiavte)に、バッファープールのサイズ(ページ数)を強制的にこの指定値にします。
これはチューニングの目的というよりは、チューニングの過程で誤って大きなバッファープールサイズを指定していまい、データベースの活動化が失敗してパラメータの変更ができなくなってしまうような場合に、利用されることが多いようです。
小さな値(ページ数)を指定して、いったんデータベースを活動化し、その後に正しいバッファープールのサイズに設定しなおします。複数のバッファープールがある場合には、以下のように設定します。
「DB2_ORVERRIDE_BPF=
[;<entry>;<entry>]」のフォーマットで、entryは「<バッファープールID>,<ページ数>」のフォーマットです。
設定例
db2set DB2_OVERRIDE_BPF=1,1000;2,1000;3,1000
DB2_PINNED_BP=YES
データベースグローバル・メモリをスワップ・アウトされないようにします。マニュアルではLinuxでのサポートは記述されていませんが、検証したところLinuxでも有効になっているように見えます。
この機能は主にオンライン処理中に、FTP処理などで短時間に大量のファイル・キャッシュが必要となってメモリが消費され、その際のデータベースグローバル・メモリがスワップ・アウトされて性能が急激に落ちるようなことを防ぐために利用します。
DB2_SCATTERED_IO=YES
データの読み込みで、Linux vector i/oを利用可能にします。プリフェッチが行われるようなアクセス・プランのSQLの処理性能が向上する場合があります。
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著者プロフィール
日本アイ・ビー・エム株式会社 中坪 宏明
インフォメーション・マネジメント・テクニカル・セールス所属
DB2の技術支援(設計支援、パフォーマンス・チューニング、障害解決支援、案件サポートなど)を10年以上実施している。Linuxをはじめとして各オペレーティングシステムおよびハードウェアとの組み合わせでの機能検証および性能検証も実施している。
INDEX
第7回:DB2の設定情報を取得する(後編)
前回より
DB2レジストリ変数
DB2_MDC_ROLLOUT=ON
DB2_SKIPDELETED=ON