では、実際にDB2をチューニングしていく方法を解説します。まずは、スナップショット・モニターの使い方を説明します。
スナップショット・モニターで情報を取得するには、あらかじめ取得したい情報の「モニター・スイッチ」をONにする必要があります。各モニター項目、スナップショット・モニターの取得コマンド、および関連するモニター・スイッチについては、以下の通りです。
モニター項目 |
取得コマンド |
関連モニター・スイッチ |
データベース・ マネージャー |
db2 get snapshot for dbm |
SORT |
データベース |
db2 get snapshot for db on データベース名 |
BUFFERPOOL, SORT, LOCK |
バッファープール |
db2 get snapshot for bufferpools on データベース名 |
BUFFERPOOL |
アプリケーション |
db2 get snapshot for applications on データベース名 |
BUFFERPOOL, SORT, LOCK, UOW |
動的SQL |
db2 get snapshot for dynamic sql on データベース名 |
STATEMENT, BUFFERPOOL, SORT |
表 |
db2 get snapshot for tables on データベース名 |
TABLE |
表スペース |
db2 get snapshot for tablespaces on データベース名 |
BUFFERPOOL |
ロック |
db2 get snapshot for locks on データベース名 |
LOCK |
表5:スナップショット・モニターの取得コマンドとモニター・スイッチの関係
上記コマンドを実行すると、標準出力に結果が戻りますので、それをテキストファイルとして保存して、後で利用します。
モニタリング対象項目によっては、累積値のものがあります。その場合には、最低2回、あるインターバルでスナップショットを取得して、その差分値を算出し、現在の処理状況の値として利用します。
なお、スナップショット表関数を利用することで、スナップショットをコマンドではなくSQLとして発行し、結果をDB2の表に保存することも可能です。その方法につきましては、マニュアルを参照ください。
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