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Xenによるサーバ仮想化
オープンソースXenによるサーバ仮想化

第3回:管理OSの構築方法
著者:平 初   2006/1/26
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Xen管理デーモンの自動起動設定

   Domain-0単体では、Xenの管理が行えませんので、Xen管理デーモン「xend」が必要となります。そこでXen管理デーモンをシステム起動時に自動起動するよう設定します(コマンド6参照)。
コマンド6:Xen管理デーモンの自動起動設定
# chkconfig xend on


システムの再起動

   これまでの作業でXenのDomain-0の起動に必要なパッケージのインストールと下準備が完了しました。ここで一度再起動し、XenのDomain-0を起動します。

   なお、コマンドラインで再起動する場合はrebootコマンドを実行します(コマンド7参照)。

コマンド7:システムの再起動
# reboot

   GRUBの画面に先ほど「GRUB設定ファイルの変更」の項で追加したXen用のエントリーが選択できるので、追加されたXen用のエントリーで起動します。

Xenブート画面

(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


Xen Domain-0の動作確認

   システムにログインした後、システム情報をunameコマンドで確認します(コマンド8参照)。

コマンド8:システム情報の表示
# uname -a
Linux mate-sv1 2.6.12.6-xen3_7.1_fc4 #1 SMP Tue Dec 13 16:33:43
PST 2005 i686 i686 i386 GNU/Linux


まとめ

   今回はサーバ向け仮想マシンソフトウェアのXenをインストールする手順について解説しました。次回はDomain-U(ゲストOS)の構築手順を解説します。

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平 初(TAIRA Hajime)
著者プロフィール
平 初(TAIRA Hajime)
仕事では、Linuxを中心としたシステムのコーディネーション、技術サポート、仮想マシンソフトウェアのデモンストレーションなどを行っている。オープンソースの活動としては、Open Source Conference、Fedora JPの勉強会などで講師、またLinux関連書籍の執筆活動を行っている。最近は、サーバ向け仮想マシンソフトウェアXenの勉強会を積極的に行っている。


INDEX
第3回:管理OSの構築方法
  Xenのインストール(Domain-0編)
  Xen用カーネルパッケージのインストール
Xen管理デーモンの自動起動設定