TOP設計・移行・活用> Sledgeのライフサイクル
SledgeによるWebアプリケーションフレームワーク入門
SledgeによるWebアプリケーションフレームワーク入門

第6回:さらなる活用のために
著者:ライブドア  池邉 智洋   2005/7/28
前のページ  1  2   3  4  次のページ
Sledgeのライフサイクル

   Sledgeがクライアント(ブラウザ)からのリクエストを受けとって、結果を返すまでの流れを図にすると以下のようになります。
Sledgeの内部動作
図1:Sledgeの内部動作
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

  1. HTTPリクエストの受信、パース
  2. セッション管理開始
  3. AFTER_INITフック実行
  4. ページ認証処理
  5. BEFORE_DISPATCHフック実行
  6. 入力文字コード変換処理
  7. テンプレートのロード
  8. ビジネスロジックを実行してテンプレートに値を渡し、コンテンツを生成
  9. AFTER_DISPATCHフック実行
  10. 出力前のコンテンツをフィルタリング
  11. ブラウザに出力
  12. AFTER_OUTPUTフックを実行
他のフレームワークとの比較

   ここまでSledgeについての話題のみでしたが、Sledgeが他のフレームワークとどう違うのかというのをJavaの代表的なWebアプリケーションフレームワークであるStruts(注4)を例にあげながら考察してみたいと思います。

※注4: Apache Software Foundation
http://struts.apache.org/
Strutsとは

   Strutsはこの記事を読んでいらっしゃる方にはほぼ説明不要かと思いますが、Apacheソフトウェアファウンデーションが開発しているJavaによるWebアプリケーションフレームワークであり、洗練されたMVCモデルフレームワークとして支持されています。


Strutsとの比較

   それでは各項目についてStrutsとSledgeの違いを見ていきます。


言語/動作環境の違い

   StrutsはJavaサーブレットですが、SledgeはPerlにて記述されており、CGI、mod_perlという環境で動作します。

   Sledgeはサーブレットコンテナの用意、コンパイル作業が不要という点においては手軽です。Perlというと、簡単なCGIやシステム管理用の言語という見られ方をする事が多いですが、mod_perlとの組み合わせにより大規模Webサイトの構築も可能となります。

前のページ  1  2   3  4  次のページ


株式会社ライブドア 池邉 智洋
著者プロフィール
株式会社ライブドア  池邉 智洋
ネットサービス事業本部 システムグループ マネージャー。2001年10月よりライブドア(当時オン・ザ・エッヂ)にて受託開発業務のWebアプリケーション開発に従事。2003年11月よりlivedoorのポータル化にたずさわり、各種サービスの開発を行う。個人的にCPANモジュールやApacheモジュールの公開も行っている。


INDEX
第6回:さらなる活用のために
  はじめに
Sledgeのライフサイクル
  MVCの構成
  フック機能の利用