CPアシスト暗号化処理機構(CPACF:CP Assist for Cryptographic Function)は、各PUに高度な暗号化エンジンを搭載し、SSLトランザクションに最適な処理を提供します。z9-109に対するクリア・キー・モード機能強化と、新たにAES(Advanced Encrypto Standard)、SHA-266ハッシュアルゴリズム、擬似乱数生成のPRNG Instructionという3つのアルゴリズムを追加し、従来のDES(Triple DES)、SHA-1と共に、豊富な暗号化アルゴリズムをサポートします。
また、災害対策機能も拡張されています。並列Sysplexを構成する際に必要な外部タイマーを不要にするSTP(Server Time Protocol)を提供する予定です。開発意向表明をしたSTPではサーバー自身がタイマー機能を持ち、現在の40Kmというタイマー間の制限を100Kmに拡張しますので、災害対策システム構築に有効です。
特長4:オープン化の対応
FCP接続環境では、従来はスイッチ経由でしか接続できなかったFCPデバイスがチャネルとダイレクトに接続できるようになり、柔軟な構成が可能となりました。また、N_Port ID Virtualizationをサポートしますから、さらなる柔軟性とチャネル数の削減も可能になりました。さらにLinux環境では、従来VM下では可能であったプログラム起動のRe-IPLが、LPAR環境でもリモートで可能になりました。なお、使用環境はSCSIとECKDデバイスをサポートします。