|
||||||||||||
| 前のページ 1 2 3 4 次のページ | ||||||||||||
| 特長2:比類なきスケーラビリティー | ||||||||||||
|
スケーラビリティーという点においてz9-109では、プロセッサースピード、CP数、メモリー・サイズ、そしてI/Oバンド幅、すべての点において大きな拡張をほどこし、バランスの取れた処理能力を提供しています。z990と比較して、表4のとおりに機能強化がはかられています。
表4:z9-109の強化点 |
||||||||||||
| またz9-109では、MSS(Multiple Subchannel Set)により、PAV(Parallel Access Volume)用に2つのサブチャネル・セットを持つことができるようになるため、大規模なシステム構築時の課題である、サブチャネルの不足を解決します。さらにI/Oの効率化と高速化にMIDAW(Modified Indirect-Data-Address Word)という新機能も提供しています。MIDAWによって、チャネル、ダイレクター、制御装置のオーバーヘッドを低減することができるので、DB2やVSAMなどのパフォーマンスが向上します。 |
||||||||||||
| 特長3:ビジネス・レジリエンシーの向上 - 暗号化と災害対策機能の拡張 | ||||||||||||
|
z9-109では暗号化機構として、Crypto Express2とCPACFを提供します。Crypto Express2機構は1つの機構に2個の暗号化エンジンを搭載します。これによって、セキュア・キーと公開キーの両方の処理が実行可能なコプロセッサー(セキュア・キー暗号化トランザクション用)モードの機能と、新たに公開キーに特化したアクセラレーター(SSLアクセラレーション用)モードの機能を切り替えて使うことができます。 CPアシスト暗号化処理機構(CPACF:CP Assist for Cryptographic Function)は、各PUに高度な暗号化エンジンを搭載し、SSLトランザクションに最適な処理を提供します。z9-109に対するクリア・キー・モード機能強化と、新たにAES(Advanced Encrypto Standard)、SHA-266ハッシュアルゴリズム、擬似乱数生成のPRNG Instructionという3つのアルゴリズムを追加し、従来のDES(Triple DES)、SHA-1と共に、豊富な暗号化アルゴリズムをサポートします。 また、災害対策機能も拡張されています。並列Sysplexを構成する際に必要な外部タイマーを不要にするSTP(Server Time Protocol)を提供する予定です。開発意向表明をしたSTPではサーバー自身がタイマー機能を持ち、現在の40Kmというタイマー間の制限を100Kmに拡張しますので、災害対策システム構築に有効です。 |
||||||||||||
| 特長4:オープン化の対応 | ||||||||||||
|
FCP接続環境では、従来はスイッチ経由でしか接続できなかったFCPデバイスがチャネルとダイレクトに接続できるようになり、柔軟な構成が可能となりました。また、N_Port ID Virtualizationをサポートしますから、さらなる柔軟性とチャネル数の削減も可能になりました。さらにLinux環境では、従来VM下では可能であったプログラム起動のRe-IPLが、LPAR環境でもリモートで可能になりました。なお、使用環境はSCSIとECKDデバイスをサポートします。 またz/OSではすでにIPv6のロゴを取得していますが、ハイパーソケットでもIPv6をサポートするようになったため、膨大なIPアドレスを管理できるようになっています。 z9-109では、OSA-Express2 1000Base-Tイーサネットとのネットワーキング機能が強化されています。これにより、Large Send(TCPセグメンテーション処理のオフロード)、640個のTCP/IPスタック(仮想化を促進)、無停止でのLIC(Licensed Internal Code:ライセンス内部コード)アップデート(トラフィックの混乱を最小化)などがサポートされるようになります。GVRPサポートにより、仮想LAN管理機能が拡張されました。 |
||||||||||||
|
前のページ 1 2 3 4 次のページ |
||||||||||||
|
|
||||||||||||
|
|
||||||||||||
|
||||||||||||
|
|
||||||||||||
|
||||||||||||
|
|
||||||||||||

