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| IBM System z9 109の概要 | ||||||||||||
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z9-109はPUとメモリーを内蔵するブックの数に応じて5つの物理モデルからなります。1ブックからなるモデルがS08、2ブックからなるモデルがS18、3ブックからなるモデルがS28、そして4ブックからなるモデルがS38です。これらS08、S18、S28、S38はすべて各ブックに12個のPUを搭載しています。 さらに、ブックに16個のPUを搭載し4ブックからなるハイ・キャパシティ・モデルがS54となります。各物理モデルの数字はお客様が使用できる最大PUの数を表します。この数字がブックの数に比例していないのは、z9-109からブックを跨って予備PUへの切り替えができるようになったことで、サーバー全体の予備PUの数を減らせるようになったためです。 サーバーあたり2個が予備PUとして、ブックあたり2個がSAP(System Assist Processor)として、標準装備されています。残るPUはお客様の用途に合わせてCP、IFL、zAAP、ICF(Internal Coupling Facility)、または追加SAPなど自由に構成することができます。 |
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![]() 表5:z9-109構成サマリ− (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大表示します) |
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z990と比較したz9-109の拡張点は、PUに最新のCMOS10Kテクノロジーを使用していること、L2キャッシュをブックあたり32MBから40MBに拡張したこと、そして最大メモリーをブック当り64GBから128GBに倍増していることです。I/O用内部インターフェースとしての高速STI(Self-Timed Interconnects)は数とスピードで改善がされています。 そしてz990ではブックあたり3つのMBA(Memory Bus Adaptor)を搭載して、MBAあたり4つのSTIが接続できたものが、z9-109ではブックあたり8つのMBAを搭載して、MBAあたり2つのSTIを接続するように、合計12個のSTIから16個のSTIに増加させ、最大I/O幅もほぼ倍増しています。また、MBAがホットプラグとなったので、MBAの数を増やして、各MBAに接続するSTIの数を減らし、細かい単位での稼動中MBA保守が可能になりました。 さらに、稼動中ブック保守対応で、フレキシブル・メモリー構成が新たに可能になりました。これは稼動中のブック保守のために、予備のメモリーを搭載できるようになり、通常のメモリーより安価に予備を設置できるようになりました。 z9-109は、z/OS、z/VM、VSE/ESA、z/VSE、TPF、z/TPF、Linux for System z9(32-bitおよび64-bitディストリビューション)など、TCO最適化のためのサーバー統合、アプリケーション統合に合わせ、さまざまなオペレーティング・システムを単一サーバー上で管理できる柔軟性を備えています。 |
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| おわりに | ||||||||||||
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今回登場した新しいオープンメインフレーム IBM System z9 109は、インフラストラクチャーの統合化にむけて、さらなるテクノロジーの進化とスケールアップを遂げており、まさにオンデマンド時代の新しいIBMのフラッグシップ・プラットフォームです。その進化した機能は24時間、365日停まることの許されないお客様のビジネスをサポートするITインフラの「要」として、ITプラットフォームに求められる「新しい基準」を実現しています。 そして、その優れた機能は、複雑なインフラストラクチャーの統合化を進めるうえにおいて必須となるサーバーの高可用性、大規模でありながらも急なシステム要求にもオンデマンドで即対応できる柔軟な拡張性、アプリケーションの統合を容易にするオープン性、そして、異機種混在環境における運用管理の統合化、企業レベルでのビジネス継続性を高める最新のセキュリティ機能や災害対策対応機能の高度化などをサポートしており、最新のオペレーティング・システム、ミドルウェア、ストレージ、ネットワーキング・テクノロジーなどを含む、総合的なシステム・アプローチで設計され最適化されています。 このようなコラボレーションに基づいた設計/開発は、将来にわたってお客様のビジネスの進化を支えるオンデマンド環境の構築に、必須となる価値を継続してご提供することを可能にしています。 |
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