Rubyのパパ「まつもとゆきひろ」からのメッセージ
楽をする為ならどんな苦労も厭わない!
話者:まつもとゆきひろ
— Rubyを開発するにあたってのコンセプトはどのようなものだったのでしょうか
まつもと氏:コンセプトは「私が楽をできる」というものです。といっても言語の開発者としてではなく「Rubyのユーザたる私が楽をできる」ことを目指しています。もっといえば「Rubyのユーザとしての私が楽をできるならば、言語開発者である私はどんな苦労も厭わない」というポリシー、コンセプトで作っています。
最近は私のほかにもRubyの処理系を作ってくださる方がでてきたのですが、コンセプトのせいで皆が「なんでこんな苦労を……」と泣いています(笑)
— Rubyを一言でいうと
まつもと氏:一言ですか……、「うちの子の1人」とかそんな感じですね。「子供」っぽいですね。責任もたないといけないような気がするし、「あの子は独り立ちしましたから」といえずに「しょうがないな、なにかしてやらなきゃ」と常に思っています。
まつもと ゆきひろ氏がRuby特集を語る!
第1回:Rubyのさらなる可能性
著者:まつもとゆきひろ
まつもと氏のコメント
JRubyは私の開発しているもの(JRubyと対比する場合にはC RubyとかMatzRubyとか呼びます)とは完全に独立したRuby言語のJavaによる実装です。完成度は相当高く、Rubyの使いやすさと Javaの機能を同時に利用できるツールとして注目されています。
まつもと氏のコメント
リッチクライアントの実装にフロントエンドとしてOpenLaszloを、バックエンドにRuby on Railsを使う試みです。WebアプリケーションのUIには限界があり、Ajaxなどいろいろな技術が登場しています。OpenLaszloも今後期待の技術です。