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| はじめに | ||||||||||||
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RFID(Radio Frequency IDentification)は、ブロードバンドの普及に伴うネットワークの整備と、偽造表示問題による品質管理、トレーサビリティ(商品履歴管理)などといった要求の高まりに相まって、新たな付加価値を生み出すツールとして期待を集めている。 当初のRFID導入時のシステム的な関心事としては、RFIDタグやRFIDリーダなどのデバイスによってモノに割り振った情報を読み取ることに注目されてきた。しかし最近では、読み取った情報をいかにアプリケーションシステムへ連携していくかに焦点が移ってきており、これを効率よく実現するソフトウェアとしてRFIDミドルウェアという製品群が出荷されつつある。 そこで本連載では、RFIDを利用したシステムを構築する際に必要な新しい製品分野として、RFIDミドルウェアとその現状について機能や利用時の留意点などを整理する。 |
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| RFIDとは | ||||||||||||
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RFIDとは、無線を用いて人やモノの識別をすることである。こういった仕組みは、ETC(自動料金収受システム)やJR東日本自動改札の「Suica」などといった人を識別するものも含むが、本連載では現在注目を集めているモノを識別するためのRFIDに焦点を当てる。RFIDが何であるかについては「RFIDによるシステム構築」を参照にしてほしい。 今回は、RFIDのもっとも基本的なデバイスについて説明する。 |
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| RFIDタグの分類 | ||||||||||||
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まずはRFIDタグについて簡単に説明する。RFIDタグは「電源供給方式」「周波数」などで大別される。 |
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| 電源供給方式 | ||||||||||||
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RFIDタグへの電源供給の方法には、「パッシブ型」「アクティブ型」の2通りがある。 パッシブ型は、リーダから送信された電波を受けてタグ内のICチップの回路が起動され、ID情報をリーダ側に返す仕組みを持つ。構造が単純なため比較的製造コストを抑えることができ、大きさも小さくすることができるが通信距離が短くなる。 アクティブ型はタグ内に自らが電源を持ち、電波を送信する。このため通信距離を求められる状況においては威力を発揮するが、パッシブ型と比較して高価であり、定期的(3〜5年程度)に電池残量の確認や電池の交換が必要になる。 これらの特徴から、両者は主に次のように分けて適用されている。
表1:電源供給方式から分けた使用用途の一例 |
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