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最大限の可用性とスケーラビリティを実現するOracle RAC
第8回:Oracle RACコンポーネントの管理
著者:
日立システムアンドサービス 森田 貴司
2006/10/19
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はじめに
これまでの連載で、Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)の可用性やパフォーマンスの優位点はご理解いただけたと思います。
今回は、Oracle RACを管理する上で必要な知識について解説していきます。Oracle RACのインストールは非常に簡単でしたが、管理についても使用するコマンドやツールを押さえていればそれほど難しいものではありません。
Oracle RACコンポーネントの管理
Oracle RACを構成するコンポーネントには、大きく分けて2種類あります。
1つはCluster Ready Serviceをはじめとした、高可用性フレームワークを提供するコンポーネント。そしてもう1つが、Virtual IP、リスナー、インスタンスなどの高可用性フレームワーク上で動作するコンポーネントです。
図1:Oracle RACを構成するコンポーネント
図1の上側の枠で囲まれたコンポーネントを「CRSリソース」と呼びます。CRSリソースはOracle Database 10g Release 2からサポートされたユーザ定義リソースを除き、すべてsrvctlコマンドで操作を行います。
srvctlコマンドはリソース間の依存関係を解決して適切に起動・停止を行うものです。一般的な管理タスクはこのコマンドを覚えていれば十分でしょう。また、srvctlコマンドではCRSリソースの作成や削除、構成変更、使用状態の変更なども行えます。
CRSリソースの状態はsrvctlコマンドで確認できますが、一覧形式で確認できるcrs_statコマンドのほうが便利です。crs_statコマンドはOracle Clusterwareをインストールしたディレクトリ(<CRS_HOME>)のbinディレクトリ下に存在します。
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著者プロフィール
株式会社日立システムアンドサービス
オープンソリューション本部
プロフェッショナルサービス部 森田 貴司
入社7年目。Web-DBアプリケーション開発を経て、現在はOracleを中心としたオープンシステムの設計や構築、移行などに携わっている。Oracle Databaseだけでなく、Oracle Fusion Middlewareなどトータルな技術を身につけ、お客様にベストなソリューションを提供することを心がけて日々奮闘している。
INDEX
第8回:Oracle RACコンポーネントの管理
はじめに
crs_statコマンドについて
Oracle RACノードの構成変更