ちなみに無料で入手できるFedora Coreがほぼ半年のリリースサイクルに対して、Red Hat Enterprise Linux 4はリリースサイクルが12〜18ヶ月となっており、長期間利用する企業システムにマッチしたものとなっていることがわかります。Errataカーネルやセキュリティアップデート、バグフィックスモジュールを入手することができます。
そこで、Red Hat Enterprise Linuxのメリットが現れます。Red Hat Enterprise Linuxはエンタープライズシステムに特化しているためサポートをつけることが前提となっており、ハードウェアメーカとの連携と情報交換も盛んです。
以上のことから、無料OSを導入し、障害があった場合でも迅速な復旧が見込めるかどうか、Red Hat EnterpriseLinuxを購入してベンダーサポートを受けるかどうかなど、システム構成から運用、保守まで含めたTCO、ベンダーのサポートメニュー、技術サポート能力や人的リソースなど、導入前によく見極めることが肝心です。
Red Hat Enterprise Linux 4の特長と種類
Red Hat Enterprise Linuxは2006年9月時点で、バージョン4となる「Red Hat Enterprise Linux 4」が最新となっています。Red Hat Enterprise Linux 4の主な特徴は表1のとおりです(表1)。