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ERP+SOA
ERPへのSOA適用による企業システム構築の新たなアプローチ

第1回:ベストプラクティスといわれたERPの落とし穴

著者:オープンストリーム  赤穂 満   2006/12/13
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はじめに

   市場が激しく変化する現在、企業が継続的に利益をあげ成長していくために、個々の顧客サービスだけでなく、利益の出るビジネスモデルの創出が求められている。

   そのためには、より早い段階から企業を取り巻く環境の変化をグローバル規模でリアルタイムに共有/活用する必要がある。企業の目標を達成するための活動およびフィードバックをスピードアップし、達成不充分なアイテムに対して迅速なアクションをとらなければならない。

   本連載では、企業情報システムがこれまでにどのように変化してきたかについて、ERPにおける現状と課題を例示しながら述べ、最近話題になっているSOAを適用した企業情報システムの構築について解説する。また、それらを実現していく上で複雑なプロジェクト体制を運営していくために必要なガバナンスのあり方について紹介していく。

※注1: 本連載はオープンストリーム・ホワイトペーパーより抜粋し、加筆・修正を行ったものです。


企業情報システムの現状と課題

   今日、企業のIT化は今までにない苦境に立たされている。経営環境の目まぐるしい変化と共に競争力は激化し、IT化の予算は厳しくなる一方で、市場環境や法規制への対応がITの需要を益々高めているからだ。

   同時に経営責任者(CEO)は、収益増加をもたらす新しい推進案を模索している状況で、その模索案とは多くの企業にとってサプライヤー、流通業者、顧客、そしてビジネスパートナーとの情報交換および連携の効率化案に他にならない。

企業を取巻く環境の変化
図1:企業を取巻く環境の変化

   企業間同士の情報交換と連携、つまりマルチエンタープライズコラボレーションの実現には、複数企業に渡るプロセスの自動化を強化・推進することが必要となる。

   このようなビジネス上の課題において、高度なインターネットでのデータ共有および広範囲におよぶ「変化に強いビジネスモデル」がITに強く求められ、企業は様々な方法でさらに多くのデータを高い正確性とスピードで外部企業と共有を求めている。企業は、ビジネスパートナーや顧客の電子コラボレーションをこれまでにない規模へと拡大しつつある。

   後ほど詳しく述べるが、多くの企業で十数年間に渡って築かれてきた「ERP(Enterprise Resource Planning)」をベースにした企業システムは、その時点でのビジネスイニシアチブを追求するあまり、現状および将来の必要に応じたビジネスの拡大に追従できなかった現状がある。

   このような理由から企業システム責任者(CIO)は、環境の変化に対応できる「柔軟なシステム基盤」構築を必要とされているのである。

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株式会社オープンストリーム  赤穂 満
著者プロフィール
株式会社オープンストリーム  赤穂 満
サービス推進兼SAXICE推進担当 統括ディレクタ
活動状況:これまでに、製品ライフサイクル、製品構成情報管理やビジネスモデルなどに関する解説記事、論文多数。
所属学会:日本設計工学会、経営情報学会、ビジネスモデル学会、正会員。


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INDEX
第1回:ベストプラクティスといわれたERPの落とし穴
はじめに
  企業のIT成熟度
  ERPベストプラクティスといわれた落とし穴
ERPへのSOA適用による企業システム構築の新たなアプローチ
第1回 ベストプラクティスといわれたERPの落とし穴
第2回 企業情報システムへのSOA適用事例とERPシステムの構築
第3回 ITガバナンスの考え方と投資利益率の算定手法