バージョン5からは、Storage Foundation Management Server(SFMS)の機能によって、管理者がすべてのStorage Foundationオブジェクトを全体的に見渡し、全オブジェクトに関する総合的なレポートを生成することが可能になりました。さらに、ストレージとファイルシステムの一般的な管理作業をどこで実行するにしても、1つのコンソールから開始して制御することが、やはりSFMSによって可能になっています。
SFMSは、Storage Foundation オブジェクト(ディスク、ディスクグループ、ボリューム、ファイルシステム)や関連オブジェクト(データベース、管理対象サーバーなど)を検出し、中央データベースにそれらの特性や状態をデータとして取り込みます。Storage Foundationがインストールされているシステムでは、エージェントと呼ばれるSFMSコンポーネントが稼働し、ストレージとデータの環境に変化が生じた場合にSFMSが中央データベースを更新するための情報を提供します。
Storage Foundation Managementには、レポートとモニターのためのコンポーネントも用意されています。これらのコンポーネントによって、Storage Foundationオブジェクトの状態を追跡管理し、ストレージ関連のイベントに応答できます。さらに、一般的なストレージ管理タスクの作成と実行を簡略化するためのアクティブな管理ツールもあります。SFMSのレポートを活用すれば、次の作業が可能になります。
まとめとして、Storage Foundation Management Serverを使用すれば、管理者がデータセンターの仮想ストレージデバイスとファイルシステムをすべて見渡し、データセンターのストレージコンポーネント全体に対する操作の結果を視覚的に確認しながら一元的に管理することが可能になります。