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サーバOSの仮想化時代がやってきた
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米国時間の5月14日、Red Hat社から「Red Hat Enterprise Linux 5」がリリースされました。今回から標準搭載された仮想化技術「Xen」は、オープンソースソフトウェアで提供される仮想マシンソフトウェアの1つです。
Red Hat Enterprise Linux 5がリリースされたことによって、主要なサーバOSがすべて仮想化に対応したことになります。Windows Server 2003の「Virtual Server」、Solaris 10の「Solaris Zone」、そしてRed Hat Enterprise Linux 5の「Xen」と、様々な選択肢がでてきました。また仮想化を語るうえでは、仮想マシンソフトウェア自体がOSになっている「VMware Infrastructure 3」も忘れてはいけません。
この記事では仮想化に関する基礎的な内容は説明しません。このため、基本的な仮想化に関する内容は以下を参照してください。
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Advanced PlatformとServer
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今まで「Red Hat Enterprise Linux AS」と呼ばれていた製品は「Red Hat Enterprise Linux Advanced Platform(以下、Advanced Platform)」に、「Red Hat Enterprise Linux ES」と呼ばれていた製品は「Red Hat Enterprise Linux Server(以下、Server)」と、それぞれ名称が変更されました。
この両製品ともに仮想化に対応しているのですが、サポートされるゲストOSの数に違いがあります(表1)。
項目 |
Red Hat Enterprise Linux Advanced Platform |
Red Hat Enterprise Linux Server |
サポートされるゲストOSの数 |
無制限 |
4 |
管理ツール |
Red Hat Network、Virtual Machine Manager、Conga cluster/storage GUI |
Red Hat Network、Virtual Machine Manager |
クラスター機能 |
GFS、Cluster LVM |
なし |
サーバのCPU数の制限 |
無制限 |
2ソケットまで |
表1:両製品の仮想化機能の違い
Advanced PlatformではゲストOS数が無制限なのに対して、Serverでは4つまでしかサポートされません。
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著者プロフィール
日本ヒューレット・パッカード株式会社 平 初
テクニカルセールスサポート統括本部 ESSビジネス推進本部 Bladeビジネス推進部 BladeSystem SWAT 仮想化技術を啓蒙するため、2006年に日本ヒューレット・パッカードへ転職。いつもはHP BladeSystem c-Classおよび仮想化技術を含む提案支援を主に扱っている。セミナーや客先訪問で忙しい毎日を送っている。
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