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第3回:OpenLDAPによる認証基盤構築例

著者:オープンソース・ソリューション・テクノロジ
小田切 耕司
   2007/7/23
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官公庁・自治体からはじまったOSSによる基幹システム構築

   今回はOpenLDAPを使った認証基盤構築事例として、大分県庁の実証実験システムを取り上げます。

   このシステムはIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)の公募事業「自治体基盤システムでのオープンソースソフトウェア(以下、OSS)活用に向けての導入実証実験」として構築されました。

   この公募事業は、OSSが自治体の基幹システムとしてどこまで使えるか実証実験しよう、という取り組みです。大分県庁以外にもいくつかの自治体が取り組んでいますので、興味のある方はぜひIPA実証実験報告ページを参考にしてください。

   今回は、この大分県庁での認証基盤構築を例として取り上げながらOpenLDAPの活用法を紹介します。


大分県庁システム概略

   県庁をはじめとして、自治体システムは様々なシステムが連携して動作しています。

自治体システムの概要
図1:自治体システムの概要
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   図1がその一般的な概略図になりますが、実際はもっと多数のシステムが複雑に連携して機能しています。

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オープンソース・ソリューション・テクノロジ株式会社 小田切 耕司
著者プロフィール
オープンソース・ソリューション・テクノロジ株式会社
小田切 耕司

代表取締役  チーフアーキテクト
早稲田大学理工学部電気工学科卒業。三菱電機計算機製作所に入社し、汎用機、UNIX、Windowsの開発を経てミラクル・リナックス社へ2001年入社。日本発のSamba解説本を執筆し、Samba日本語版を最初に開発した。日本Sambaユーザ会の設立にも寄与し、初代代表幹事を務める。2006年10月に新会社オープンソース・ソリューション・テクノロジを設立し、オープンソースソフトウエアのサポートやコンサルティングなどを手掛けている。


INDEX
第3回:OpenLDAPによる認証基盤構築例
官公庁・自治体からはじまったOSSによる基幹システム構築
  実証実験で構築したシステム
  大規模システムを構築する際のポイント
  OpenLDAPのチューニング