TOP
>
サーバ構築・運用
> eXistのインストール
eXistではじめよう!使って覚えるXMLデータベース入門
第2回:eXistをインストールしよう!
著者:
ウルシステムズ 柏原 宏充、大塚 庸史
2007/7/27
1
2
3
4
次のページ
eXistのインストール
「
第1回:今、XMLデータベースをはじめる理由
」では、XMLデータベース(以下、XMLDB)を覚えるべき理由について説明しました。
今回から、実際にオープンソースプロダクトのeXistのインストールを行い、基本的なXQueryを実行する方法について紹介します。本連載では断りのない限り、Red Hat Enterprise Linux互換のフリーディストリビューションである「CentOS 5」のX Window System上でのインストール方法について説明を行います。なお、適宜Windows XPでのインストール方法についても補足していきます。
それでは、さっそく私たちと一緒にXMLDBの世界に飛び込んでみましょう!
モジュールのダウンロード
eXistはJDK1.4.2以降で動作するpure Javaのアプリケーションです。Javaが動作するプラットフォーム上ならばeXistを利用することができます。このため、実際に環境を構築するためには、JDKとeXist本体のインストールが必要となります。
JDKのダウンロード
CentOS 5にはSunのJDKは同梱されていません。このため、まず最初にJDKのダウンロードとインストール作業を行う必要があります。
執筆時点でのJDKの最新バージョンは「6 Update 2(6u2)」です。本連載のサンプルは、Windows XP(x86)およびCentOS 5と、JDK 6u2の組み合わせで動作することを確認しています。
※注:
CentOS 5とJDK1.4.2_15の組み合わせでも動作することを確認しています。しかしeXistのインストールがCUIベースになることと、JDK関連で別途ライブラリの追加が必要となるため、本連載ではJDK1.6を前提として解説しています。
JDKのダウンロードは以下のWebサイトから行います。
Java SE ダウンロード
http://java.sun.com/javase/ja/6/download.html
eXistのダウンロード
2007年7月現在の最新バージョンは、1.0.1と1.1.1となっています。今回は、バージョン1.1.1をダウンロードします。
以下のWebサイトにあるダウンロード項目から、eXist-1.1.1-newcore.jarを選択します。
eXistオフィシャルサイト
http://exist.sourceforge.net/
eXistのバージョンツリー
eXistのバージョンツリーは、Linuxカーネルのように2系統あります。バージョンの2桁目が偶数の系列は安定版で、長期間テストされたコードで構成されています。
奇数の系列は開発ブランチからの分岐で、すべての機能とバグフィックスを含んでいるバージョンになります。
1
2
3
4
次のページ
著者プロフィール
ウルシステムズ株式会社 柏原 宏充
ウルシステムズ株式会社シニアコンサルタント。Web系開発の世界でRDBMSと触れあっていたところ、様々なことがあってXMLDBの世界へ。技術を文字にして伝え、文字を実装にして証明することを武器に、今日もお客様の課題解決に取り組んでいる。
著者プロフィール
ウルシステムズ株式会社 大塚 庸史
ウルシステムズ株式会社シニアコンサルタント。2003年より現職。以前よりスクリプト言語には大きな興味を寄せていたが、最近、JavaScript、Flexの柔らかさに開眼しつつある。XQueryは今年「来る」と確信しつつ日々奔走中。
INDEX
第2回:eXistをインストールしよう!
eXistのインストール
インストールの実行(JDKのインストール)
インストールの実行(eXistのインストール)
クライアントの起動