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仮想化環境におけるMySQLのパフォーマンス
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5月にリリースされた「Red Hat Enterprise Linux 5」は、仮想化技術「Xen」を標準搭載しています。実際にサーバの仮想化を行われている方や検討されている方も多いでしょう。
仮想化のターゲットとしては、LAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP/Perl/Python)に代表されるようなWebアプリケーションでの利用が多いと思いますが、サーバ1台で構成可能な負荷の軽いアプリケーションの場合、もっとも気になるのがデータベースのパフォーマンスではないでしょうか?
そこで今回はXenを利用した仮想化上でのMySQLのパフォーマンスを検証してみることにしましょう(Xenについては、下記の連載を参照してください)。
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検証のチェックポイント
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パフォーマンスに関連するチェックポイントとして「メモリ」「CPU」「I/O」の3項目があげられます。
まずメモリに関してですが、Xenではあらかじめ利用するメモリ量を割り当てるため、他のゲストOSの影響で利用可能なメモリ量が変動することはありません。利用する環境にあわせて適切なメモリを割り当てるようにすれば、大きな問題は発生しないでしょう。
次にCPUやI/Oですが、同一のシステムを利用する以上競合は避けられません。CPUに関しては、マルチコアのCPUも安価に入手できるようになりましたので、ある程度の負荷に対しては十分に対応できると思います。
しかしながら、I/Oに関しては現実的な解決策はないにもかかわらず、レスポンスへの大きな影響があります。つまり、ここが一番のポイントです。
今回の検証には、実際に当社で提供している「マネージド20」プランで「MySQL 5.0.21」を選択したものを利用し、MySQLに付属するベンチマークツールで計測しています。基本的なスペックに関しては、表1を参考にしてください。
Xen |
3.0.2 |
カーネル |
2.6.16.13 |
CPU |
Intel Xeonプロセッサ 3.20GHz |
メモリ |
256MB |
データベース |
MySQL 5.0.21 |
表1:スペック表
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著者プロフィール
株式会社アット・ワイエムシー 岩間 和彦
1999年、株式会社アット・ワイエムシーの前身である株式会社山口マルチメディアコミュニケーションズの設立に参与。2001年、株式会社アット・ワイエムシー技術部部長、2005年には同取締役技術支援部長。現在はVPSおよび専用サーバ向けの新規サービスの開発を主に行っている。ApacheのWebDAVモジュール用の日本語対応パッチを作成/公開するなど、コミュニティ活動にも参加。
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