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| トラフィック監視 - MRTGとの連携 | ||||||||||||
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前回のRRDtoolsとの連携に引き続き、今回と次回の2回にわたりネットワークのトラフィック監視において必須ツールであるMRTG(Multi Router Traffic Grapher)と連携する機能拡張bbmrtg.plについて説明をしていきましょう。mrtg.plの第1回は基本設定です。 これまで述べてきたBig Brother(BB)による監視は、基本的にBBサーバから監視対象に稼動確認を行うポーリング監視と、サーバに対してプローブクライアントによるサーバ内部のリソース稼動監視について説明してきました。 ネットワークを監視する上では、サーバだけでなくルータ/スイッチなどネットワークそのものを構成する機器の稼動監視も重要です。ルータ/スイッチのインターフェースが稼動しているかはBBサーバからのIP死活監視機能で追うことができますが、ルータ/スイッチの通信量(トラフィック)などのリソース監視機能は標準機能に用意されていないため、なかなか実現は困難です。 一般的なネットワーク機器はサーバなどと異なり、専用のハードウェアとして製造されているため機能拡張などのプログラムを組み込むことはできません。よって、ネットワーク機器のリソース監視を行うためにはネットワーク監視のための標準プロトコルであるSNMP(Simple Network Management Protocol)のエージェント機能を持った装置からトラフィック情報を取得することになります。 SNMPは、ネットワーク機器から情報を取得する単純なプロトコルと稼動情報のデータ定義(MIB:Management Information Base)の2つの規定があり、この枠組みによって異なるベンダー間のハードウェアにおいても通信インターフェースごとのデータ通信量やパケット通信量、パケット廃棄量などのデータ取得が可能です。 また、ベンダーごとに定義された情報を取得することでより詳細なCPU使用率やメモリなどのリソース使用率を取得することも可能となっています。 このSNMPの枠組みを使ってネットワーク機器のリソース使用率の経過監視を行う際に、ネットワークリソース監視の分野で最も使われているのがMRTGなのです。 |
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| Big Brother+bbmrtg.pl + MRTGによるトラフィック監視 | ||||||||||||
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MRTGは、LARRDで使用しているグラフ化ツールRRDtoolsの作者でもあるTobi Oetiker氏作のネットワーク機器のトラフィックを視覚化するツールです。MRTGはSNMPを使ってネットワーク機器の情報を取得して、データを短期・中期・長期の各ピリオドに自動的にサマリすることによりトラフィックの時間経過から年経過の変化を一目で把握できるようにグラフ化します。 MRTGの機能としては監視トラフィックに対するしきい値を設定して、そのしきい値を超えた時点でスクリプトを起動するなどの処理も可能ですが、あくまでも監視項目ごとの処理となり、全体を俯瞰するような機能は持っていません。 逆にBBは監視状態を一覧表示することは簡単にできますが、トラフィック監視をする機構がありません。この両者を融合するための強力な拡張スクリプトがbbmrtg.plになります。 bbmrtg.plをインストールすると図1のようにMRTGのトラフィック監視サービスが追加されます。 bbmrtg.plはMRTGが取得したデータ量を監視しており、このアイコンをクリックすると図2のようなMRTGのグラフがついた通信量監視の詳細画面を見ることができます。 図2のトラフィックグラフはそのままMRTGの画面にリンクされており、この画面をクリックするとMRTGの詳細画面に移動するので長期トレンドの通信量推移を把握することも可能です(図3)。 |
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