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はじめに
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前回はLinuxのシステム情報の中でも、CPUやメモリの情報の収集方法について説明してきました。引き続き今回もシステム情報の収集について説明していきますが、サブシステムの情報の収集方法について解説します。
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iostat
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I/Oの統計情報を取得するためには、「iostat」コマンドを使用します。「iostat」コマンドはsysstatパッケージによって提供されます。sysstatパッケージの導入方法については「第3回:システムの情報を集める」を参考にしてください。
[root@host1 ~]# iostat 1 ← 1秒間隔で全デバイスをモニタする(Ctrl+Cで停止)
Linux 2.6.9-11.ELsmp (host1) 03/28/2006
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avg-cpu: |
%user |
%nice |
%sys |
%iowait |
%idle |
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0.06 |
0.19 |
1.17 |
1.97 |
96.61 |
Device: |
tps |
Blk_read/s |
Blk_wrtn/s |
Blk_read |
Blk_wrtn |
sda |
0.00 |
0.00 |
0.04 |
203 |
2880 |
sdb |
0.45 |
2.18 |
2.21 |
166464 |
168268 |
%user |
CPU総時間当たりのユーザー空間での実行時間の割合(%) |
%nice |
プロセスの実行順序操作処理に使用された時間の割合(%) |
%system |
CPU総時間当たりのカーネル空間での実行時間の割合(%) |
%iowait |
CPU総時間当たりのI/O待ち時間の割合(%) |
%idle |
CPU総時間当たりのアイドル時間の割合(%) |
Device |
Device |
tps |
1秒当たりのI/Oリクエスト数 |
Blk_read/s、Blk_wrtn/s |
1秒当たりのブロック単位での読み書き転送量 |
Blk_read、Blk_wrtn |
起動してからのブロック単位での読み書き転送量 |
表1:「iostat」コマンドで取得できる情報
また、オプションに「-x」使用することで、平均I/Oキュー数(avgqu-sz)や平均I/O待ち時間(await)などの情報を取得することが可能です。

(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
「iostat」コマンドから得た情報で、I/O待ち時間(%iowait)や平均I/Oキュー数(avgqu-sz)、や平均I/O待ち時間(await)が大きい場合には、I/Oがボトルネックになっている可能性が考えられます。
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著者プロフィール
日本アイ・ビー・エム株式会社 田中 裕之
日本アイ・ビー・エム株式会社、Linux アドバンスド・テクニカル・サポート所属
Linuxサポート・センター設立初期よりプロジェクト、案件サポートを実施。現在はソフトウェアとLinuxとの組み合わせでのテストをはじめとする各種検証などを担当。
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著者プロフィール
日本アイ・ビー・エム株式会社 高比良 晋平
日本アイ・ビー・エム株式会社、Linux アドバンスド・テクニカル・サポート所属
2003年に入社以来、一貫して先進Linux関連プロジェクトやLinuxビジネスの開発に従事。現在はxSeriesハードウェア・プラットフォームでのLinuxの技術サポートを担当。
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