TOP設計・移行・活用> はじめに




Linux+DB2
Linux+DB2のパフォーマンスチューニング

第4回:システムの統計情報を知る
著者:日本アイ・ビー・エム  田中 裕之、高比良 晋平
2006/4/24
1   2  3  次のページ
はじめに

   前回はLinuxのシステム情報の中でも、CPUやメモリの情報の収集方法について説明してきました。引き続き今回もシステム情報の収集について説明していきますが、サブシステムの情報の収集方法について解説します。
iostat

   I/Oの統計情報を取得するためには、「iostat」コマンドを使用します。「iostat」コマンドはsysstatパッケージによって提供されます。sysstatパッケージの導入方法については「第3回:システムの情報を集める」を参考にしてください。

[root@host1 ~]# iostat 1   ← 1秒間隔で全デバイスをモニタする(Ctrl+Cで停止)
Linux 2.6.9-11.ELsmp (host1)    03/28/2006

avg-cpu: %user %nice %sys %iowait %idle
  0.06 0.19 1.17 1.97 96.61
Device: tps Blk_read/s Blk_wrtn/s Blk_read Blk_wrtn
sda 0.00 0.00 0.04 203 2880
sdb 0.45 2.18 2.21 166464 168268

%user CPU総時間当たりのユーザー空間での実行時間の割合(%)
%nice プロセスの実行順序操作処理に使用された時間の割合(%)
%system CPU総時間当たりのカーネル空間での実行時間の割合(%)
%iowait CPU総時間当たりのI/O待ち時間の割合(%)
%idle CPU総時間当たりのアイドル時間の割合(%)
Device Device
tps 1秒当たりのI/Oリクエスト数
Blk_read/s、Blk_wrtn/s 1秒当たりのブロック単位での読み書き転送量
Blk_read、Blk_wrtn 起動してからのブロック単位での読み書き転送量

表1:「iostat」コマンドで取得できる情報

   また、オプションに「-x」使用することで、平均I/Oキュー数(avgqu-sz)や平均I/O待ち時間(await)などの情報を取得することが可能です。


(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   「iostat」コマンドから得た情報で、I/O待ち時間(%iowait)や平均I/Oキュー数(avgqu-sz)、や平均I/O待ち時間(await)が大きい場合には、I/Oがボトルネックになっている可能性が考えられます。

1   2  3  次のページ


日本アイ・ビー・エム  田中 裕之
著者プロフィール
日本アイ・ビー・エム株式会社  田中 裕之
日本アイ・ビー・エム株式会社、Linux アドバンスド・テクニカル・サポート所属
Linuxサポート・センター設立初期よりプロジェクト、案件サポートを実施。現在はソフトウェアとLinuxとの組み合わせでのテストをはじめとする各種検証などを担当。


日本アイ・ビー・エム  高比良 晋平
著者プロフィール
日本アイ・ビー・エム株式会社  高比良 晋平
日本アイ・ビー・エム株式会社、Linux アドバンスド・テクニカル・サポート所属
2003年に入社以来、一貫して先進Linux関連プロジェクトやLinuxビジネスの開発に従事。現在はxSeriesハードウェア・プラットフォームでのLinuxの技術サポートを担当。


この記事の評価をお聞かせください
ボタンをクリックしますとウインドウが開きます。

INDEX
第4回:システムの統計情報を知る
はじめに
  vmstat
  sar
Linux+DB2のパフォーマンスチューニング
第1回 チューニングの基準
第2回 Linuxの設定情報を取得する
第3回 システムの情報を集める
第4回 システムの統計情報を知る
第5回 カーネルをチューニングする
第6回 DB2の設定情報を取得する(前編)
第7回 DB2の設定情報を取得する(後編)
第8回 DB2をチューニングするツール群
第9回 稼動情報からボトルネックを探し出す
第10回 メモリ管理で安定稼動
第11回 SQLの実行状態をモニタリングせよ