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| UNIXサーバーにおけるIBM Systems Agenda | ||||||||||||
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これまでの連載でも触れていますが、IBM Systems Agendaは今後のITインフラに対するIBMの取り組み方の方向性を示すもので、「仮想化機能の強化(Virtualize Everything)」「オープンへの取り組み(Commit to Openness)」「協業・連携(Collaborate to Innovate)」の3つを柱としています。 IBMは、UNIXマシンの利用形態について次の3つの世代があると考えています。
表1:UNIXマシンの3つの世代
IBM Systems Agendaは、表1のシステム世代のUNIXサーバーのあり方を示すものです。 IBM System p5はIBM System z9に続く、IBM Systems Agendaに基づいた製品の第2弾となります。今回はIBM UNIXサーバーがIBM Systems Agendaの柱である「Virtualize Everything」「Commit to Openness」「Collaborate to Innovate」に対して、どのように取り組んでいるかを説明していきます。 |
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| IBM System p5における仮想化機能 | ||||||||||||
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IBMのUNIXサーバーに搭載された最初の仮想化機能は、2001年10月に発表したIBM eServer pSeries モデル 690の論理分割(Logical Partitioning:LPAR)です。この後、2002年10月にはAIX 5L V5.2により動的LPAR(Dynamic LPAR:DLPAR)がサポートされ、LPAR間でのCPUやメモリー、I/Oスロットのシステム資源を動的に移動できるようになりました。 この時点での分割単位は、CPUでは1CPUごと、メモリーでは256MBごと、周辺機器はI/Oスロットごとでしたが、IBM eServer pSeries モデル690に搭載されたPOWER4チップは、1つのチップに2つのCPUコアを持つデュアル・コア・チップでありながら、同じチップ内のCPUコアを異なるLPARに割り当てることができ、一般にいわれる物理分割から比較すると「論理分割」と呼ぶに十分な機能を備えていたといえます。 2004年7月には、POWER4チップを発展させたPOWER5チップを搭載したIBM eServer p5が発表されました。このIBM eServer p5では、CPU能力を1/10単位でLPARに割り当てるマイクロ・パーティションがサポートされ、より粒度の細かい分割ができるようになりました。また、I/O関連でも仮想イーサネットが提供され、同じIBM eServer p5の筐体内のLPARであれば物理的なネットワークを介すことなくお互いに通信することが可能となります。 Virtual I/O Server(VIOS)は、ネットワーク・アダプターとディスクの仮想化機能を提供し、各LPARに物理的なアダプターを割り当てることなくネットワークやディスクへのアクセスを可能とします。VIOSが提供する仮想アダプターにより、IBM eServer p5のLPARは、搭載できる物理的なアダプター数を気にすることなく必要な数のサーバーをLPARとして稼働させることができるようになりました。 これらの仮想化機能により、POWER5のスケーラビリティーは多数のCPUによるスケール・アップだけではなく、ハイ・キャパシティーなサーバーを多数のLPARに分割することでブレード・サーバーなどと同様のスケール・アウトにも対応します。このスケール・アップとスケール・アウトの両面を併せ持つスケーラビリティーは、スケール・ウィズイン(scale within)というニュータイプのスケーラビリティーとしてIBM eServer p5/System p5を特徴づけるものです。 |
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「System p5」「System z9」「iS/OS」「AIX」「eServer」は、米国または米国内外におけるIBM Corporationの商標または登録商標です。 「Red Hat」「SUSE」「Linux」「Windows」その他の社名・製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。 |
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