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2004 ERPユーザー白書
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第2回:ERP導入とパートナー
著者:ERP研究推進フォーラム・情報サービスグループ
2005/5/2
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主要業務のERP化予定(2006年)

   2006年には全体的にERPパッケージの利用が増えている。会計管理、財務管理、人事管理という定型的な3業務に関してはパッケージの利用が約75%に増える。
システム化への取り組み(2004年、2006年)
図1:システム化への取り組み(2004年、2006年)


   会計管理、財務管理、販売・在庫、購買管理、生産管理、物流管理では、パッケージ利用のうちERPが他のパッケージ利用を上回る。人事管理、経営管理ではERP以外のパッケージが上回っている。SCMではERPより専門パッケージ利用がわずかに上回る。CRMは専用パッケージが大幅に上回る結果となった。

   なお、SCMとCRMはERPパッケージの利用が2004年の5〜6倍に増える。ERPパッケージにこれらの機能が包含される傾向を反映している。

   また、回答のうち2004年に何らかのシステム化を実施済みで、2006年に「システム化していない」の回答については現状維持と見なし、2004年時点での状況に修正している。

   これを見ると、各業務においてパッケージ化の流れは明らかである。昨今では、中堅・中小企業においてもIT化のニーズが高まっているが、経営者が短期にIT投資の答えを求めるサイクルが短縮化しており、これに答えるのにはパッケージしかないという認識が一般化してきている。

   パッケージはERPパッケージとその他の(ERPでない)業務パッケージ又は専用パッケージに分かれる。その選択において、多くの業務で将来はERPパッケージを選ぶとの回答が増えていることも今年の特徴だ。

   ただしSCM、CRMにおいては、専用パッケージを選択するとの回答が多かった。それぞれの分野で最適なパッケージを選ぶという姿勢が見られ、かってのように何でもERPという考え方は減っており、より慎重な選択を行うという傾向が見られる。

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ERP研究推進フォーラム・情報サービスグループ
著者プロフィール
ERP研究推進フォーラム・情報サービスグループ
企業情報化の先端的情報提供によりユーザーの意識啓発、ERP研究推進フォーラムのポータルサイトとしてプレゼンス向上、ユーザー企業との関連でSIer企業のあり方を変革する情報提供をテーマに、海外調査、米国ユーザー・ベンダーの新しいトレンド情報、米国企業のITガバナンス・IT戦略動向、企業アプリケーション動向調査、市場動向、需要動向調査、メールマガジンの発行等を行っている。


INDEX
第2回:ERP導入とパートナー
主要業務のERP化予定(2006年)
  ERP導入段階におけるパートナーの役割
  パートナー(SIer)の選択理由