OpenSolarisのインストール!
インストール後の初期設定について
最後にインストール後の初期設定について説明します。
まず、インストール手順の中でも触れた、rootのログインについての注意です。OpenSolaris 2008.05では、root権限がRBACベースの役割に変更されています。インストール時にユーザの設定をしていない場合は、rootでのログインが可能です。通常は、インストール時にユーザを設定して、rootでのログインを避けるようにします。
rootの役割を解除するには、下記コマンドを実行します。
# usermod -K type=role root
次にコマンドのパスについての設定です。OpenSolaris 2008.05では、Linuxユーザが抵抗なくコマンドを使用できるように、Linuxで使用されているGNU用のコマンドが含まれる/usr/gnu/binが一番初めに呼ばれる設定になっています。また、デフォルトのシェルもbashになっています。
もともとのSolarisで使用していたパスを使用する場合は、/usr/sbin、/usr/bin、/bin、/sbin、/usr/sfw/sbin、/usr/sfw/binを/usr/gnu/binより前に持ってくるようにします。
まとめ
今回は、OpenSolaris 2008.05 のインストール方法、VirtualBoxを使用したインストール方法、およびインストール後の初期設定について紹介しました。
本文中にも明記しましたが、インストールにあたって「OpenSolaris 2008.05の最小インストール要件は、ハードディスク空き容量が10GB以上、メモリ容量が512MB以上」「OpenSolaris 2008.05ではrootが役割(role)になるため、インストール時に別途ユーザを作成した場合は、rootでのログインは不可」という2点に注意してください。
また、補足となりますが、OpenSolaris 2008.05をご自分のPCで動作させるために必要なドライバが何であるかを確認するために、Device Driver Utilityを使用することができます。
確認方法は、OpenSolarisデスクトップ上のDevice Driver Utilityアイコンをダブルクリックする、または、メニューの「システム→システム管理→Device Driver Utility」を選択します。
こちらは、インストール後のOpenSolaris環境での使用だけでなく、OpenSolaris 2008.05のLiveCD上からも使用可能です。このため、自分のハードディスク内にインストールする前に、自分のマシン向けに必要なOpenSolaris用のドライバの確認ができるので、とても便利です。
次回は、実際にOpenSolaris上で必要なアプリケーションを追加インストールするためのIPSについて紹介します。