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今さら聞けないMIRACLE LINUX
第2回:MIRACLE LINUXをインストールしてみよう
著者:
ミラクル・リナックス 中野 正彦
2007/8/9
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使用目的(パッケージの選択)
コンピュータを使用する目的に応じて、どのようなソフトウェアが必要なのかを決めておきます。MIRACLE LINUXでは「パッケージの選択」でカスタマイズを選択することにより、インストールするソフトウェアを自由に選択することができます。
ソフトウェアは種類別にグループ化されていて、グループ単位の選択だけでなくグループ内で個々のパッケージを選ぶこともできます。また必要なソフトウェアがあればインストール後でも、必要に応じて追加できます。
なお製品に同梱されている「Developer CD」に収録されているソフトウェアは、MIRACLE LINUXのインストール後に、別途インストールします。
ディスクパーティション
MIRACLE LINUXのインストールでは、パーティションと呼ばれる領域をディスク内に複数設定しますので、どのようなパーティションを設定するかをあらかじめ決めておきます。
パーティションとは、1つのディスク上で論理的に分割された領域のことで、個々のパーティションはそれぞれ1つのハードディスクのように利用できます。インストールによりパーティション上にファイルシステムが作成されます。
パーティションの設定には下記の2つがあります。
自動パーティション設定
Disk Druidを使用した手動パーティション設定
表4:パーティションの設定の種類
コンピュータ内の既存データを消去してMIRACLE LINUXを新たにインストールする場合、最も簡単な方法はパーティションを自動設定することです。自動パーティション設定をしてから、変更や追加などの調整を手動で行うことも可能です。
MIRACLE LINUXを稼働させるためには、少なくとも「/」(ルートディレクトリ用)とswap領域用の2つのパーティションが必要です。その他のパーティションについては、使用目的やディスク容量に応じて決定します。なおハードディスクやRAIDカードによっては、作成できるパーティションの数に制限がある場合があります。
パーティションを分割すると次のような管理上のメリットがあります。
データが壊れても特定のパーティションのみの被害ですむ場合がある
ディスク容量不足でシステムの異常が生じてもパーティションが別なら異常を最小限に抑えられる
複数のOSを共存させることができる
表5:パーティションを分割するメリット
未使用のパーティションはインストール後でも分割できますが、一度分割したパーティションは後から移動させたりサイズを変更することはできません。そのためマシンの用途を事前によく考えて作成する必要があります。
ファイルシステム
ファイルシステムはOSがファイルを管理するための枠組みです。パーティション上にファイルシステムを作成することで、パーティションを利用できます。ファイルシステムにも種類があり、それぞれ特長があります。
MIRACLE LINUX V4.0では、ext2、ext3、reiserfs、xfsなどのファイルシステムを選択できます。「Disk Druidを使用して手動パーティション設定」を選択した場合に設定画面が表示されます。
MIRACLE LINUX V4.0をインストールする
それでは実際にMIRACLE LINUX V4.0をインストールしてみましょう。作業の流れですが、下記の手順に従ってインストールを行います。
インストーラの起動
グラフィカルモードの起動
言語選択
使用権許諾の同意
キーボードの選択
ディスクパーティション設定(自動/手動)の選択
パーティションの自動設定
ブートローダの設定
ネットワークの設定
タイムゾーンの設定
root(管理者)パスワードの設定
インストールパッケージの選択
インストールの開始
X Window Systemの設定
インストール完了
表6:インストール手順
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著者プロフィール
ミラクル・リナックス株式会社 中野 正彦
カスタマーサービス本部 製品企画グループ シニアマネージャー
2003年3月に親会社の日本オラクル株式会社からミラクル・リナックス株式会社に転籍し、製品リリース、製品マーケティング、広報などの業務を担当。また、Linux技術者を認定する世界的な組織 The Linux Professional Institute(LPI)の日本支部、LPI-JAPANの理事を務めています。
INDEX
第2回:MIRACLE LINUXをインストールしてみよう
「MIRACLE LINUX V4.0 -Asianux Inside」のインストール
使用目的(パッケージの選択)
1.インストーラの起動
8.ブートローダの設定