【新・言語進化論】土日に買って勉強したい「言語」本
第3回:「特集参考書」&「挑戦・500円でどこまで買える!?」
編者:シンクイット編集部
公開日:2007/11/17(土)
古本屋でみつけた100円の技術書の傾向
先攻はそが〜ん曽我。この企画をスタートしたその日には、さっそく2冊を購入してきた素早さだ。
「最近、古本屋をめぐっていると、技術書が結構おいてあることに気がつきました。特にLinux関連の書籍は多く、Red HatからDebianまで種類も豊富です。ただしバージョンが古いものがほとんどですが、入門書としては意外と掘り出しものといえるかもしれません。
また、雑誌などは100円で売られているものが多く、CD-ROMが未開封でついているケースがほとんどで、ちょっと技術で遊びたいなら、買ってみるのもよいかなと思います。言語についてはホームページ作成関連の本が圧倒的に多くて、JavaやPHPなどはほとんど見つけられませんでした。
けれども大ヒットを記録した書籍は以外と100円で売られていたりもします。『改訂新C言語入門』はそんな1冊。また、なつかしいものとしては『プログラム例によるBACICの入門』を発見しました。
皆さんも一度はBASICに触れた機会があるのではないでしょうか。今週の休日に、ちょっと古本屋によってみて、こんななつかしさを体験してみるのはどうですか」
そが〜ん曽我の2冊
改訂新C言語入門 ビギナー編
著者:林 晴比古
発行:ソフトバンククリエイティブ
ISBN:978-4797306514
仕様:278ページ
価格:1,900円
発売日:1998年08月
プログラム例によるBASICの入門
著者:高宮 英郎、黒田 正文
発行:電機大出版局
ISBN:978-4-501-50370-3
仕様:210ページ
価格:1,700円
発売日:1980年04月
ジャンボ神保の2冊
まるごと図解 最新オブジェクト指向がわかる
著者:河合 昭男
発行:技術評論社
ISBN:978-4774113258
仕様:214ページ
価格:1,659円
発売日:2001年10月
Cによるデータ構造とプログラム設計
著者:R.L Kruse、C.L. Tondo、B.P. Leung、川手 恭輔(翻訳)
発行:トッパン
ISBN:978-4810185409
仕様:592ページ
価格:5,500円
発売日:1994年10月
後攻はジャンボ神保。常に近所の古書店回りを欠かさないという生活スタイルから、締め切りギリギリまで吟味を重ねた上で5冊を購入。そのうちお勧めの2冊を取り上げる。
「今回、全国展開の大手チェーンだけでなく、最近東京に進出したものや、地域ローカルな古書店までいろいろまわってみました。傾向として、チェーン店は出版年度、地域ローカル店は出版社と価格からそれぞれ判断し、値段設定を行っているようです。
ただし、これは店員に知識があるかどうかにもかかわっています。例えば大学の近くのチェーン店では現状にそぐわない本と第一線の本をきちんと値段分けしていました(このため、その店では購入を断念しましたが)。この店では、100円ではありませんでしたが、月曜日の参考書にあがっている『ふつうのHaskellプログラミング』があり、かなり驚きました。
100円コーナーの出物という点では大学のない、ふつうの住宅街の中のチェーン店がお勧めです。ただし、それなりにITに興味がある人の多そうな場所でなければ、専門書自体の数に難があります。
さて、今回購入したのは『最新オブジェクト指向がわかる』と『Cによるデータ構造とプログラム設計』の2冊。どちらも最新とはいえないものの、100円以上の価値は十分にあるでしょう」
判定は「そが〜ん曽我」の勝利!
今回の対決の勝者は、そが〜ん曽我!
判定のポイントは、今回の勝負が「500円」ルールであったこと。ジャンボ神保は大手チェーンで105円書籍を5冊購入していたため、最終的に予算オーバーとなってしまった。実は2冊目の「Cによるデータ構造とプログラム設計」は、定価越えの1万円で販売している古書店もあったため勝利が濃厚だったのだが、ルール違反では仕方がない。
このコーナーでは、読者の方々からの「こんな書籍が500円で買えた!」というお便りもお待ちしております。
「土日に買いたい言語本」の第4回は大手3書店のIT関連書籍売り上げランキングを大公開。更新は11月24日、乞うご期待! タイトルへ戻る