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BIツール選択に失敗しないために
BIツール選択に失敗しないために

第1回:BIツール選択の基本は、分類すること
著者:アイエイエフコンサルティング  平井 明夫   2005/5/24
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BIツールの分類

   アクション・シナリオ型のBIシステムでは、様々な作業フェーズや担当者レベルが存在するため、BIツールの選択が複雑になります。そこで、いくつかの基準に従ってBIツールを分類し、それぞれで比較するという方法をとります。分類の基準として第1に考慮すべき点は、どのようなユーザ層がBIツールを利用するのかという点です。

   アクション・シナリオ型のBIシステムの場合、想定されるユーザ層は大まかに次の3つに分かれます。

  • パワーユーザ
  • 管理職・一般社員
  • 経営層

表2:アクション・シナリオ型のBIツールを使うユーザ層

   パワーユーザとは、部門・個人の日常業務としてデータの収集、分析・レポートの作成を行うユーザを指し、例えば経営企画部門とか経理部門に属する方がこれに該当します。このユーザ層はいままでの原因追求型のBIシステムのユーザに相当します。

   それぞれのユーザ層に適合する形で、BIツールを表3の3つのタイプに分類します(図2)。

  • 分析ツール
  • レポーティング・ツール
  • モニタリング・ツール

表3:パワーユーザが使うBIツールの分類

ユーザ種別とBIツールの分類
図2:ユーザ種別とBIツールの分類

   ユーザ層とは別の基準として考慮すべき点は、Plan-Do-SeeサイクルのどのフェーズでBIツールを使用するのかという点です。

   先ほどの分類をそのまま適用すると、過去のデータの傾向分析や、計画値を決めるためのシミュレーションを行うPlanフェーズに適しているのが分析ツール、実績値と計画値の状況をみながら日常業務を遂行するDoフェーズに適しているのがレポーティングツール、計画の達成度を検証し、戦略を修正していくSeeフェーズに適しているのがモニタリング・ツールということになります(図3)。

Plan-Do-SeeサイクルとBIツールの分類
図3:Plan-Do-SeeサイクルとBIツールの分類

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アイエイエフコンサルティング
著者プロフィール
株式会社アイエイエフコンサルティング  平井 明夫
日本DEC(現HP)、コグノス、日本オラクルを経て現職。一貫してソフトウェア製品の開発、マーケティング、導入コンサルティングを歴任。 特に、データウェアハウス、BI、OLAPを得意分野とする。現在、企業業績管理、管理会計などデータ分析ソリューションの短期導入を可能にするテンプレートやパッケージの開発を行っている。


INDEX
第1回:BIツール選択の基本は、分類すること
  BIツールの分類と選択方法
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