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BIツール選択に失敗しないために
第1回:BIツール選択の基本は、分類すること
著者:
アイエイエフコンサルティング 平井 明夫
2005/5/24
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商用BIツールの分類
それでは、アクション・シナリオ型のBIシステムを想定したBIツールの分類に従って、商用製品として市場で販売されているBIツールを分類してみましょう。
図4は代表的な分析ツールであるOracle Discovererの画面例です。
図4:分析ツールの画面例
分析ツールは、基本的に1画面に1つのクロス集計表もしくはグラフを表示します。分析ツールの最大の特徴は、ドリルダウン、スライシング、ダイシングといったパワーユーザが使用する分析操作がマウス操作で簡単に行なえるという点にあります。
図5は代表的なレポーティング・ツールであるCognos ReportNetの画面例です。
図5:レポーティング・ツールの画面例
レポーティング・ツールの最大の特徴は、一般ユーザが必要とする情報を1つのレポートとしてまとめて表示させる必要があるため、1つの画面内に複数の表やグラフを配置させることができるという点にあります。
図6は代表的なモニタリング・ツールであるMicrosoft Business Scorecards Acceleratorの画面例です。
図6:モニタリング・ツールの画面例
モニタリング・ツールの最大の特徴は、経営層が必要とするKPI(経営評価指標)の値を特定の評価基準に従ってシグナル表示したり、客観的に点数化された数値として表示させることができるという点にあります。
以上のような観点から、現在市場で販売されている主なBIツールを分類した結果を表にしたものが表4になります。
ベンダー名
分析ツール
レポーティング・ツール
モニタリング・ツール
BusinessObjects
WebIntelligence
Crystal Reports
Dashboard Manager
Cognos
PowerPlay
ReportNet
Metrics Manager
Hyperion
Essbase
Performance Suite
Performance Scorecard
Microsoft
Excel Add-in for Analysis Services
Reporting Services
Business Scorecards Accelerator
Oracle
Discoverer
WingArc Technologies
Dr.SumEA
Dr.SumEA Reporting Server
Dr.SumEA Visualizer
表4:商用BIツールの分類
製品名に含まれるベンダー名は全て省略しています
この表からもわかるとおり、同一のベンダーでも複数の分類に含まれる製品を販売していることが多いため、アクション・シナリオ型のBIシステムにおけるBIツール選定はベンダー名だけでは判断することはできません。
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著者プロフィール
株式会社アイエイエフコンサルティング 平井 明夫
日本DEC(現HP)、コグノス、日本オラクルを経て現職。一貫してソフトウェア製品の開発、マーケティング、導入コンサルティングを歴任。 特に、データウェアハウス、BI、OLAPを得意分野とする。現在、企業業績管理、管理会計などデータ分析ソリューションの短期導入を可能にするテンプレートやパッケージの開発を行っている。
INDEX
第1回:BIツール選択の基本は、分類すること
BIツールの分類と選択方法
BIツールの分類
商用BIツールの分類
オープンソースのBIツール