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UML導入に関する考察
UML導入に関する考察

第1回:UMLの現状
著者:野村総合研究所  田中 達雄   2005/06/16
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関連プレイヤー(業界マップ)

   今回はUMLの現状を見渡すためにUMLに関連する団体やプレイヤーを整理したいと思う。一般の開発現場に広く普及しているとは言い難いUMLではあるが、関連する団体やプレイヤーは多く存在する(図2)。
UML関連プレイヤー(業界マップ)
図2:UML関連プレイヤー(業界マップ)


   まずは標準化団体OMGと関わりが深い認定資格/認定機関を中心に関連プレイヤーを整理してみよう。


認定資格/認定機関

   先にも述べた通りUMLはOMGで標準化された表記法であり、ダイアグラム(図)の書き方や使い方が共通化されていることに意味がある。利用者によって書き方や使い方が異なっていては、コミュニケーションの道具として使えない。よって、正しい書き方や使い方を学習する必要があり、そのための教育機関や学習した結果を資格という形で認定する機関が設立されている(図3)。

認定資格と認定機関
図3:認定資格と認定機関


OCUP(OMG Certified UML Professional Program)

   OCUP(OMG認定UML技術者資格試験プログラム)は、汎用モデリング言語の世界標準であるUMLの概念と利用方法に関する知識を統一された基準で認定することを目的として、OMGによって制定された認定プログラムである。UMLの最新仕様である「UML 2.0」に準拠し、基本的に読み書き能力にフォーカスしている。

   現在は世界130ヵ国以上で受験が可能であり、日本およびインド・オセアニアを含むアジア全域において、UML教育研究所がプログラムの運営と普及促進にあたっている。

   UML教育研究所は、2002年11月にOMGの日本代表であるオブジェクトテクノロジー研究所有限会社と株式会社ピーエイの共同出資により設立され、2003年11月から資格試験を提供している。認定資格者の人数は現在のところ未公開となっているが、UMLモデリング技能認定の認定資格者数と同程度の規模と考えてよい。

   認定プログラムは、以下の3段階のレベルから構成されている(表1)。

OMG認定UML技術者資格試験 ファンダメンタル
OCUPにおける「基礎レベル」として、UMLで使われる用語や基本的なダイアグラムに関する知識・モデルの意味を理解する能力を認定する(試験開始:2003年11月)

OMG認定UML技術者資格試験 インターメディエイト
ファンダメンタルと同様に、UMLの用語・ダイアグラムに関する知識・モデルの意味を理解する能力を認定するが、ファンダメンタルでは出題されないダイアグラムやUML 2.0で新たに追加されたダイアグラムが扱われており、UMLに関する知識を完全なものとするにはインターメディエイトまで押さえる必要がある(試験開始:2004年1月)

OMG認定UML技術者資格試験 アドバンスト
主にメタモデルを中心としたUML全般にわたる知識・理解能力を認定する。ダイアグラムに加え、OCL(オブジェクト制約言語)が主な出題範囲となっており、UMLモデルの変換といった応用的な利用方法をとる開発者・ツール開発者・アーキテクトに求められる高度な内容となっている(試験開始:2005年8月)

表1:OCUPの認定プログラム

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野村総合研究所
著者プロフィール
株式会社野村総合研究所  田中 達雄
1989年4月に富士通株式会社に入社。ソフトウェア工学を専門分野とし「UMLによるオブジェクト指向開発実践ガイド(技術評論社出版)」を共著。2001年2月に野村総合研究所に入社。現在、情報技術本部にてIT動向の調査と分析を行うITアナリスト集団に所属。Webサービス/BPMなどの統合技術、エンタープライズ・アーキテクチャなどが専門。


INDEX
第1回:UMLの現状
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  開発方法論