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統合化BI
統合化が進むBIツール

第6回:統合マネジメントシステムを実現するBIプラットフォーム
著者:マイクロソフト  米野 宏明   2006/4/10
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ユーザフレンドリな操作性と多彩な機能の統合

   マイクロソフトの統合BIプラットフォームは前述のように、Webベースのオンラインレポートから業績評価スコアカード、非定型分析レポートまで、ユーザごとに異なるワークスタイルに最適化されたインターフェースを提供することができます。そしてこれらのツールは、相互に連携し、シームレスな統合BIプロセスを構成します。

   Reporting Servicesにより提供される標準化されたオンラインレポートは、ExcelやPDFへの出力にも対応し、スケジュールにそったユーザへの自動配信も可能です。さらにレポートモデル機能により、事前に定義されたモデル情報を基に、エンドユーザ自身が必要なレポートを組み立て、配信することもできます。

レポートマネージャー
図6:レポートマネージャー
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   ダッシュボードには、Reporting ServicesレポートやExcelベースのピボットグラフ/テーブルを取り込み、スコアカードの選択状態に連動させることができます。スコアカードは多次元データベースからExcelファイルまで、様々なデータソースからデータを集約することができるため、スコアカードを始点としたBIプロセスの実行環境が実現します。

経営ダッシュボード
図7:経営ダッシュボード
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   さらにSQL Server 2005では、パフォーマンスとインテリジェンスを向上させるために様々な機能が強化されています。例えば、多次元データベースの設計、最適なストレージモード(ROLAP/HOLAP/MOLAP)の選択、プロアクティブキャッシュの実行などすべてウィザードにより簡単に定義できます。

   さらに、タイムシリーズ(将来予測)やアソシエーション(バスケット分析)などの9種類のデータマイニングアルゴリズムを実装し、より高度なビジネス分析が可能となりました。

   これらの機能をSharePointによりフロントエンドで統合することで、データの集約からアラート、ドリルダウン、インテリジェンスの創出、ナレッジの格納までの一連のワークロードを、日常業務プロセスにのせて、容易に連携、集約することができます。


競争優位を生み出すための統合ワークプレイス構築

   その他、マイクロソフトの各種ソフトウェア製品との組み合わせにより、BIを中核とした統合マネジメントシステムの構築が実現可能です。

Office Project 2003
SQL Serverの分析サービスを利用して、組織横断のプロジェクト管理(EPM)を実現
Office Visio 2003
高度なダイアグラム表現により、データの可視化を補完
Office InfoPath 2003
リッチな入力フォームにより、データ収集を効率化

表1:BIを中核とした統合マネジメントシステム

   これらの組み合わせにより、目標管理や予算編成、プロジェクト管理、ナレッジマネジメントなど既に導入済みの各種マネジメント手法の相互運用および統合が可能です。

   標準化はスピードとクオリティを維持するための最低限の条件でしかなく、競争優位をもたらす差別化要因は、その先の、ユーザの創造性によりもたらされる業務プロセスの生産性向上に他ならず、標準化サービス間の情報流通設計が鍵を握ります。

   それを上流から下流まで包括的にカバーできるのは、すべてのレイヤで最適化された製品と技術を提供するマイクロソフトのBIプラットフォームです。

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マイクロソフト株式会社 米野 宏明
著者プロフィール
マイクロソフト株式会社  米野 宏明
インフォメーションワーカービジネス本部 シニアプロダクトマネージャー
BIコンサルティング、ソリューション提案業務を経て現職。Office Business Scorecard ManagerなどBI系Office製品のマーケティングを担当。データベーススペシャリスト(情報処理技術者試験)。


INDEX
第6回:統合マネジメントシステムを実現するBIプラットフォーム
  BIプロセス全体をカバーするマイクロソフトの統合BIアーキテクチャ
  マイクロソフトの統合BIプラットフォーム
  優れた開発生産性と設計柔軟性
ユーザフレンドリな操作性と多彩な機能の統合