第2回:バックアップシステム構築の考慮点 (3/4)

バックアップ・ソリューションの選択基準
バックアップ・ソリューションの選択基準

第2回:バックアップシステム構築の考慮点

著者:バックボーン・ソフトウエア  青木 浩朗   2005/2/21
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ソフトウェアの選定

   ほとんどのバックアップ・ソフトウェアは、単にファイルをスケジュールに従ってバックアップするという点においては大きな差はありません。Windows系クライアントの小規模なバックアップなら、優秀なフリーソフトやシェアウェアでも十分と言える場合は少なくありません。
窓の杜 - ソフトライブラリ - 同期・バックアップ
http://www.forest.impress.co.jp/lib/sys/file/syncbackup/

   ただし、これらのソフトウェアは主にパーソナルユースを対象にしており、台数が多くなった場合の管理については、難しい事が多いようです。また、基本的にはバックアップファイルとしての格納になり、オートローダ、ライブラリやシングルテープにも対応していません。

   それに対して商用のバックアップソフトは、必要に応じて様々な機能を実装できるように設計されており、管理者の負荷を軽減することが可能です。

   バックアップソフトを選択するにあたって重要な事項を確認してみます。


対応OS

   バックアップしたいマシンのOSがサポートされていないと、そのボリュームを他のサポートされているOSからマウントしてバックアップするなど、煩雑な作業を強いられる事になります。


デバイス対応

   自分の使用したいテープ装置が対応しているかどうかを確認します。また、テープ装置だけではバックアップを行いきれない場合には、ハードディスクを有効に活用したバックアップ方法があるかどうかも確認が必要です。


事前評価

   構成によっては、ハードウェアとソフトウェアの価格が同じくらいになる場合があります。例えば1台の大型ライブラリ装置を使用し、数十台のシステムを集約してバックアップするようなケースです。ほとんどのベンダーでは、ダウンロードまたはCD-ROM送付による評価版を提供しています。事前に自分の要件にあっているか確認することが必要です。


仕様の確認

   製品の機能を簡単に紹介するレベルのカタログでは、十分な仕様を確認できないことがあります。必ずPDF等により提供されているマニュアルを確認したり、Web上のFAQ等を参照するようにしましょう。


テープ装置選定のためのサイジング

   実際にサイジングの計算をしてみましょう。表2の用件を仮定とした際に、必要なテープ装置を検討してみます。



  • 対象マシン台数:8台
  • データ量:各50GB
  • データの更新量:一日当たり0.1%の増加
  • バックアップ方法1:週に1回フルバックアップ
  • バックアップ方法2:それ以外の日は毎日増分バックアップ
  • 保存世代数:2世代保存
  • システムの更新:最低3年間は現システムにて対応できること

表2:バックアップの要件


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バックボーン・ソフトウエア
著者プロフィール
バックボーン・ソフトウエア株式会社  青木 浩朗
ストレージ専業ベンダーにて、SEおよび企画を担当した後に、2001年にBakBoneSoftware入社。主に大手ベンダーのSEを担当しながら、テクニカル・マーケティングとして、各種講演や執筆活動を行っている。最近は、特にデータベースとクラスタリングに注力し、検証レポートを作成するのをライフワークとしている。


INDEX
第2回:バックアップシステム構築の考慮点
  バックアップのプランニング
  ハードウェアの選定
ソフトウェアの選定
  1. クライアント毎のデータ量の見積もり
バックアップ・ソリューションの選択基準
第1回 新法施行に備え、バックアップについて改めて考える
第2回 バックアップシステム構築の考慮点
第3回 様々なバックアップとスケジューリング手法
第4回 OSSでのバックアップ手法(前編)
第5回 OSSでのバックアップ手法(後編)
第6回 商用バックアップ・ソフトウェアによる手法(前編)
第7回 商用バックアップ・ソフトウェアによる手法(後編)
第8回 データベースのバックアップ
第9回 バックアップにおけるスナップショットの活用
第10回 今後のバックアップに対する期待と現実

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