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SOHO/中小企業/ワークグループ向け
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Windows系のファイルサーバが多いSOHO/中小企業向けでは、10万円台から購入できるソフトウェアが多く、多くても10台程度のバックアップに対応できれば十分です。しかし、最近では小規模なデータベースやファイルサーバをLinuxで運用しているケースが増えているため、Linuxへの対応も大きなポイントとなってきています。
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BrightStor ARCserve Backup(Computer Associates)
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今年の1月にリリースされたBrightStor ARCserve Backup r11.1から"for Windows"、"for Linux"、"for UNIX"と3系統のパッケージが用意されています。主にシングルドライブなどのWindows環境での用途が多く、いくつかのハードウェアベンダーではOEMとして採用しており、日本国内のWindows環境ではもっとも多くのシェアを誇っています。
Windows環境にインストールする場合は、ウィザードに従って行っていけば比較的簡単にインストールが可能です(図1)。
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図1:BrightStor ARCserve Backupのインストール画面
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また、実際のジョブの作成などについても直感的な設定が可能です(図2)。主要なバックアップソフトウェアでは、メディアに対する考え方などに差はあるものの、その他の基本的な設定方法に大きな差はありません。
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図2:BrightStor ARCserve Backupの起動画面
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Linux版の導入に関しては注意が必要です。まず、インストールに必要なディスク容量がWindows版では350MBであるのに対して、Linux版では2GB程必要とします。更に、CPUが1GHz程度のマシンでインストールを行いましたが、csetupという環境設定の時間を合わせると30分近く時間がかかりました。
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# ./install 
ユーザは Linux をカーネル 2.4.21-27.EL 上で実行中です。環境を確認中
コンピュータ・アソシエイツ株式会社(以下「CA」といいます)
〜中略〜
入力例:1,2。Enter キーを押すとデフォルトのコンポーネント( Server & Managaer ,
Client Agent) がインストールされます。
インストール パッケージ:
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Server & Manager |
のインストール先パス (デフォルト: /opt/ |
CA) を指定してください: |
Client Agent for Linux |
のインストール先パス (デフォルト: /opt/ |
CA) を指定してください:
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〜中略〜
それぞれの商標またはサービスマークです。
続行するには Enter キーを押してください。
# csetup 
カーネル パラメータに問題はありません。
このセットアップ スクリプトにより、BrightStor ARCserve Backup のさまざまなサービスを正しく設定するために必要な定義を行います。入力する内容は、ドメイン名、
〜中略〜
BrightStor ARCserve Backup が rhel3up4 上に無事にセットアップされました。
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また、Webブラウザによる管理画面(図3)ではJavaが使われているため、Javaが導入されていない場合は追加で設定する必要があります。また、低スペックマシンではJavaのユーザインターフェースはかなりのストレスであり、外見はWindowsと似ているものの、操作性は異なります。
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図3:設定画面 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
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バックアップサーバは、アプリケーションサーバよりも低スペックなマシンを使用するケースが多く、場合によってはマシン1台で完結したバックアップを実行することもあります。導入にあたっては、スペックにも注意が必要になるかもしれません。
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著者プロフィール
バックボーン・ソフトウエア株式会社 青木 浩朗
ストレージ専業ベンダーにて、SEおよび企画を担当した後に、2001年にBakBoneSoftware入社。主に大手ベンダーのSEを担当しながら、テクニカル・マーケティングとして、各種講演や執筆活動を行っている。最近は、特にデータベースとクラスタリングに注力し、検証レポートを作成するのをライフワークとしている。
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