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バックアップ・ソリューションの選択基準
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第7回:商用バックアップ・ソフトウェアによる手法(後編)

著者:バックボーン・ソフトウエア  青木 浩朗   2005/4/11
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大企業/データセンター向け

   大企業やデータセンターなどでは、単一のOSではなくマルチプラットフォームに対応した製品が必要です。単なるバックアップサーバ/バックアップクライアント型だけではなく、サーバとクライアントの間でデータI/Oだけを処理し、バックアップサーバはカタログ情報の管理だけを行うような3層バックアップシステムを構築できる必要もあります。

   規模にもよりますが、場合によってはソフトウェアライセンスだけで数百万から数千万円になる場合もあります。


NetBackup(Veritas Software)

   Veritas Software社が1997年にOpenVision Technologyと合併した際に手に入れたソフトウェアであり、商用UNIXにも対応したエンタープライズ向けバックアップソフトウェアです。最小構成であっても数百万円からのライセンス料が発生するため、かなりの大きな案件で使用されます。Webサイト上では詳細のほとんどが非公開であり、実際に導入を考える際には注意が必要です。


検討のポイント

   どのようなアプリケーションでもそうなのですが、マニュアルやパンフレットで確認するのと、実際にインストールして動作を確認した場合では、期待していた動作ができなかったり、操作性に問題があったりといったことがあります。

   オープンソースの場合では、バイナリやドキュメントはもちろん、必要であればソースまでも確認し、納得してから導入できるという大きなメリットがありますが、商用ソフトウェアの場合はある程度限られてしまいます。

   各ベンダーとも機能比較などを作成したりしていますが、一番重要な事は自分がしたいことがどこまでできるか、実際に体験してみることでしょう。評価版を試用した上での疑問をベンダーに質問することで、製品だけでなくサポートや技術力などの確認にも繋がります。評価版やマニュアルの公開も無いということでは、導入検討以前の問題かもしれません。

   次回は、データベースのバックアップについて解説します。

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バックボーン・ソフトウエア
著者プロフィール
バックボーン・ソフトウエア株式会社  青木 浩朗
ストレージ専業ベンダーにて、SEおよび企画を担当した後に、2001年にBakBoneSoftware入社。主に大手ベンダーのSEを担当しながら、テクニカル・マーケティングとして、各種講演や執筆活動を行っている。最近は、特にデータベースとクラスタリングに注力し、検証レポートを作成するのをライフワークとしている。


INDEX
第7回:商用バックアップ・ソフトウェアによる手法(後編)
  それぞれの商用バックアップソフトの位置づけ
  SOHO/中小企業/ワークグループ向け
  Backup Exec(Veritas Software)
大企業/データセンター向け