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バックアップ・ソリューションの選択基準
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第7回:商用バックアップ・ソフトウェアによる手法(後編)

著者:バックボーン・ソフトウエア  青木 浩朗   2005/4/11
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それぞれの商用バックアップソフトの位置づけ

   第6回ではNetVaultに関しての解説を行いましたが、後編ではそれ以外の商用バックアップソフトウェアについて解説していきます。

   まず、各社の製品についておおまかに考えてみます。以下の表は国内における、企業向けバックアップ・ソフトウェアを持つベンダーとそれぞれの製品名の一覧です。ベンダーには、特定のハードウェアに縛られない独立系と、主に自社のストレージソリューションの一部としてバックアップ・ソフトウェアを持つハードウェアベンダー系に分けられます。

独立系ソフトウェアベンダー
Computer Associates BrightStor ARCserve
Veritas Software Backup Exec/NetBackup
BakBone Software NetVault

サーバ/ストレージ・ハードウェア・ベンダー
IBM Tivoli
Hitachi JP1
Fujitsu Softek
HP OpenView
EMC(Legato) NetWorker

表:バックアップ・ソフトウェア一覧


   ハードウェアベンダーの場合、自社のソリューションの向上がメインとなるため、他ベンダーに対応するといったオープンな対応が難しくなっています。

   例えば、NetWorkerを開発していたLegato社が2003年にEMC社によって買収されました。その後、NetWorkerではEMC社のディスクストレージに対する機能強化がはかられましたが、それまでOEMとして採用されていたベンダーからの撤退を余儀なくされ、オープン市場から影を潜めました。

   今回の解説にあたっては、独立系ソフトウェアベンダーのソリューションを中心にしていますが、企業向けという中でも、それぞれの製品によって若干適用分野が異なっています。

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バックボーン・ソフトウエア
著者プロフィール
バックボーン・ソフトウエア株式会社  青木 浩朗
ストレージ専業ベンダーにて、SEおよび企画を担当した後に、2001年にBakBoneSoftware入社。主に大手ベンダーのSEを担当しながら、テクニカル・マーケティングとして、各種講演や執筆活動を行っている。最近は、特にデータベースとクラスタリングに注力し、検証レポートを作成するのをライフワークとしている。


INDEX
第7回:商用バックアップ・ソフトウェアによる手法(後編)
それぞれの商用バックアップソフトの位置づけ
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