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今すぐできるPostgreSQLチューニング
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第1回:共有バッファでどれだけ変わる?
著者:日本PostgreSQLユーザ会  片岡 裕生   2005/7/20
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デフォルト設定の性能

   PostgreSQLの設定の調整を始める前に、デフォルト設定での性能を測っておきましょう。今後の調整によって性能が向上していく様子を比較、判断するための基準となります。

   まずはベンチマーク方法とテスト環境について述べます。
ベンチマーク方法

   PostgreSQLに標準で附属するpgbenchというベンチマーク用ソフトウェアを用います。このベンチマークでは、SELECT×1回+UPDATE×3回をひとかたまり(トランザクション)として、これが1秒間に何回実行できるか(transactions per second、tps)を計測します。どちらかというと更新頻度の高いベンチマーク試験といえます。

   ちなみに、テストに使うサーバマシンのスペックは下記の通りです。

  • Pentium III 1.4G×2
  • メモリ512MB
  • ハードディスク
  • ATA 20GB(OS用)
    Ultra160 SCSI 18GB 10000rpm×2(データベース用)

   テスト用データベースの規模は、テーブルのレコード数が500万行、ハードディスク上の容量で約800Mバイトとなっております。サーバマシンの搭載メモリよりも大きなデータベースです。


ベンチマーク結果

   では、デフォルト設定でのベンチマーク結果をご覧ください(図1)。

デフォルト設定でのベンチマーク結果
図1:デフォルト設定でのベンチマーク結果

   グラフは、横軸が同時接続クライアント数、縦軸が1秒間に実行できたトランザクション数(tps)です。おおよそ、どのクライアント数でも40〜50tpsの性能が出ていますが、やや8〜16クライアントの場合により良い性能が出ています。これがPostgreSQLをインストールした直後の、まったく調整を施していない状態での性能です。

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日本PostgreSQLユーザ会 片岡 裕生
著者プロフィール
日本PostgreSQLユーザ会  片岡 裕生
1995年よりインターウィズという屋号で個人事業を営む。普段はPostgreSQLを用いたウェブアプリケーション開発などを行う。各コンピュータ情報誌にてPostgreSQL関連記事や連載を執筆。日本PostgreSQLユーザ会の創立メンバーの1人で、同会の技術担当理事、PostgreSQLのしくみ分科会座長を経て、2004年度からは理事長を勤める。


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