第6回:ビューの拡張 (2/4)

Eclipse実践プラグイン開発
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第6回:ビューの拡張
著者:ビーブレイクシステムズ  大森 洋行   2005/8/8
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拡張ポイント

   拡張する拡張ポイントは、"org.eclipse.ui.views"で、extension要素の構造を図3にまとめました。
"org.eclipse.ui.views"のextension要素の構造
図3:"org.eclipse.ui.views"のextension要素の構造

   category要素はビューのカテゴリーを定義します。stickyView要素は、すべてのパースペクティブにデフォルトで表示されるビュー(スティッキー・ビュー)を定義します。


ビュー・クラス

   ビュー・クラスではビューの機能を実装します。インプリメントできるインターフェースは、org.eclipse.ui.IViewPartインターフェースとそのサブインターフェースです(図4)。

IViewPart
図4:IViewPart
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


   実際には、図4のインターフェースをインプリメントするケースは少なく、IViewPartインターフェースをインプリメントし、用途に合わせた機能を実装しているorg.eclipse.ui.ViewPartクラスとそのサブクラス(図5)を利用します。

ViewPartクラスとそのサブクラス
図5:ViewPartクラスとそのサブクラス
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


   「ビューの追加」で作成したSampleViewクラスのようにViewPartクラスを継承したビュー・クラスは、createPartControlメソッドとsetFocusメソッドを実装する必要があります(表1)。

メソッド内容
createPartControlGUIコンポーネント作成などを実装
setFocusこのビューにフォーカスが移ったときにワークベンチから呼ばれ、そのときに必要な機能を実装

表1:実装するメソッド


ビュー・アクションの追加

   ビュー・アクションは図6の赤で囲まれた部分に対応します。

ビュー・アクション
図6:ビュー・アクション

   それでは「ビューの追加」で作成したビューにビュー・アクションを追加します(図7)。

実行例
図7:実行例

   はじめにマニフェスト・エディターの「拡張」ページを選択し、「org.eclipse.ui.viewActions」を追加します。


"viewContribution"のプロパティ設定

   「org.eclipse.ui.viewActions」を右クリックし、「新規」 - 「viewContribution」を選択し、"viewContribution"のプロパティを以下のように設定し、保管します。

プロパティ
内容
id値:examples.hello2.viewContribution
ビュー・アクションを識別するためのID
targetID値:examples.hello2.views.SampleView
ビュー・アクションが追加されるビューのID
"action"のプロパティ

   次に「viewContribution」を右クリックし、「新規」 - 「action」を選択し、"action"のプロパティを以下のように設定し、保管します。

プロパティ
内容
id値:examples.hello2.actions.SampleViewAction
ビュー・アクションを識別するためのID
label値:サンプル・ビュー・アクション
ビュー・アクションの名前
class値:examples.hello2.actions.SampleViewAction
ビュー・アクションの実装クラス(ビュー・アクション・クラス)の完全修飾クラス名。
org.eclipse.ui.IViewActionDelegateをインプリメントしていなければいけません
menubarPath値:additions
メニューのどこにビュー・アクションを定義するかを指定します。menu要素のidやseparator要素のname、およびgroupMarker要素のnameを"/"で区切って指定します。指定した位置にメニュー・アイテムとして表示されます。省略すると、メニューにビュー・アクションを追加しません
toolbarPath値:additions
ツールバーのどこにビュー・アクションを定義するかを指定します。separator要素のname、およびgroupMarker要素のnameを"/"で区切って指定します。指定した位置にボタンとして表示されます。省略すると、ツールバーにビュー・アクションを追加しません
icon値:なし
ビュー・アクションに表示されるアイコンのパス(メニュー・アイテムやツールバー・ボタンのアイコンとして表示されます)
disabledIcon値:なし
ビュー・アクションが使用できないときに表示されるアイコンのパス
hoverIcon値:なし
マウスがビュー・アクション上にあるときに表示されるアイコンのパス
tooltip値:Hello, Eclipse world
ツールチップ
helpContextId値:なし
ヘルプ・コンテキストのID(F1キーをクリックすると表示される)
style値:push
アクションのスタイルを指定します(以下の値を指定することができます)
  • push:通常のメニュー・アイテムとツールバー・ボタン(デフォルト)
  • radio:ラジオボタン
  • toggle:トグルボタン
state値:なし
アクションの初期状態(styleがradioかtoggleのとき指定する)
enablesFor値:なし
ビュー・アクションを使用可能にするために、一致しなければならない選択カウント
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ビーブレイクシステムズ社 大森 洋行
著者プロフィール
ビーブレイクシステムズ社  大森 洋行
中堅システム開発会社にて、データベース検索ソフトの開発・導入コンサルティング・セミナー講師に従事。その現場の中で、Java及びオープンソースを用いたシステム開発は今後のシステム開発の主流になると考え、それらを独学で学ぶ。本格的にそれらを用いた開発に携わるため、ビーブレイクシステムズに入社。現在、データ項目やその流れの分析に重点をおきながら、Javaやオープンソースを用いたシステム開発に携わる。


INDEX
第6回:ビューの拡張
 はじめに
拡張ポイント
 クラスを作成しビュー・アクションを追加
 ビューの分割
Eclipse実践プラグイン開発
第1回Eclipseとプラグイン
第2回プラグインの配布とインストール
第3回基本的なGUIコンポーネントの利用
第4回JFaceのGUIコンポーネント
第5回メニューとポップアップ・メニューの拡張
第6回ビューの拡張
第7回エディタの拡張
第8回パースペクティブの拡張
第9回プロパティと設定の拡張
Eclipseが提供するBIとレポーティングツール
第1回インストールからはじめるEclipse BIRT
第2回データベースのデータをレポートに出力しよう
第3回レポートを作成しよう
第4回スクリプティング機能・Tomcatでのプレビュー・レポートエンジンを使用したレポート出力
Eclipse3ではじめるJava Webアプリケーション開発
第1回Eclipse3の概要とインストール
第2回Eclipse3の基本機能
第3回Eclipse3の基本操作を憶えよう
第4回Eclipseの便利な機能
第5回Webアプリケーションの開発(1)〜JSP作成〜
第6回Webアプリケーションの開発(2)〜サーブレットの作成〜
第7回データベースの利用
第8回フレームワークの利用
第9回O/Rマッパーの利用
第10回JUnitの利用
第11回Antの利用
第12回CVSの利用(1)
第13回CVSの利用(2)
Eclipse WTPによる標準開発ツールの提供
第1回Eclipse WTPの概要とインストール
第2回Eclipse WTPでHello World
第3回Eclipse WTPのDB系ツールを使う
第4回Eclipse WTPのエディタとその他のツール

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