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Eclipse TPTPとは
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Eclipse TPTPは、Eclipse Foundationのトップレベルプロジェクトです。2004年8月にHyadesプロジェクトを発展させる形でEclipse TPTPがトップレベルプロジェクトとして立ち上げられました。
Eclipse TPTPはオープンソース・商用の如何を問わずに独自のテストやパフォーマンス向けのツールを作成したり、ほかのプラットフォームやツールと統合を可能にするフレームワークとサービスを提供します。
TPTPプロジェクトの最終目標は、テストとパフォーマンスツールのためのデファクトプラットフォームであると認識されることです。
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Eclipse TPTPの構成
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Eclipse TPTPは4つのサブプロジェクトから構成されています。次からその概要を解説します。
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TPTP Platform
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このプロジェクトはほかのサブプロジェクトの基礎となるものであり、共通のインフラストラクチャを提供します。
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Monitoring Tools
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このプロジェクトはアプリケーションのライフサイクルのうち、監視とロギングの段階を扱います。TPTP Platformを拡張して監視ツールを構築するフレームワークを提供します。
Eclipse TPTPインストール時に使用可能となる複数のログを相関させたり、CPUやメモリの使用状況などのシステムやサーバのパフォーマンスを監視するツールはこのプロジェクトに含まれます。
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Tracing and Profiling Tools
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このプロジェクトはアプリケーションのライフサイクルのうち、追跡やプロファイリングの段階を扱います。TPTP Platformを拡張してプロファイリングツールを構築するフレームワークを提供します。
JVMPI(Java Virtual Machine Profiler Interface)エージェントを通して、スタンドアロンまたは分散型のJavaアプリケーションをプロファイリングする基本的なツールがこのプロジェクトに含まれます。
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Testing Tools
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このプロジェクトはアプリケーションのライフサイクルのうち、テストの段階を扱います。TPTP Platformを拡張してテストツールを構築するフレームワークを提供します。テストの振る舞いを定義したり、レポートを表示したりするツールが含まれます。
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Eclipse TPTPのインストール
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今回はEclipse TPTP 4.0を扱います。Eclipse TPTP 4.0はEclipse 3.1ベースですので現在は日本語化はされていませんが、JUnitテストなどの機能が強化されているのでより扱いやすくなっています。
Eclipse TPTP 4.0のインストールに必要なファイルは表1の通りです。
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名前 |
ファイル名 |
Eclipse SDK 3.1 |
eclipse-SDK-3.1-win32.zip |
TPTP Runtime |
tptp.runtime-TPTP-4.0.0-200507181519.zip |
EMF SDK 2.1.0 |
emf-sdo-SDK-2.1.0.zip |
XSD SDK 2.1.0 |
xsd-SDK-2.1.0.zip |
表1:インストールに必要なファイル
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これらのファイルは以下のURLの「Latest Downloads」からから入手することができます。
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まず、Eclipse SDKを任意のディレクトリに解凍します(以下、解凍先ディレクトリを"$ECLIPSE_HOME"と表記します)。
次にEclipse TPTP Runtime、EMF SDK、XSD SDKを"$ECLIPSE_HOME"に解凍します。以上でEclipse TPTPのインストールは終了ですが、アプリケーションのプロファイリングを行うには別途エージェントコントローラのインストールと起動が必要です。
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著者プロフィール
株式会社ビーブレイクシステムズ 益原 祐介
Javaスペシャリスト
九州大学文学部卒業。在学中は考古学の研究、遺跡の発掘作業を行う。その後、情報システムに興味を持ちビーブレイクシステムズに入社。徹底した社内教育によりJavaエンジニアとなる。現在は社内技術レポートの執筆や技術雑誌への寄稿を行い、社内の技術力の向上に貢献。
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