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エージェントコントローラのインストールと起動
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エージェントコントローラはクライアント・アプリケーションがホスト・プロセスと対話するためのデーモン・プロセスを管理するものです。
JVMPI経由でJavaアプリケーションの統計情報を収集するプロファイラ・エージェントを管理します。Eclipse TPTPでアプリケーションをプロファイリングする際は、エージェントコントローラをインストール・起動しておく必要があります。
エージェントコントローラをインストールするには、まず利用する環境に合わせて表2のアーカイブ・ファイルをダウンロードして任意のディレクトリに解凍します(以下、解凍先ディレクトリを"$AGENT_HOME"と表記します)。
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名前 |
ファイル名 |
Agent Controller for Windows (NT,2000,XP) Runtime |
tptpdc.win_ia32-TPTP-4.0.0-200507181519.zip |
表2:エージェントコントローラ
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ファイルは以下のURLの「Latest Downloads」から入手可能です。
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今回はWindows環境での使用を想定しています。Windows以外の環境でのインストール方法については以下のURLを参照してください。
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エージェントコントローラの基本設定
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次にエージェントコントローラの基本設定を行います。"$AGENT_HOME\bin"に移動して"SetConfig.bat"を実行します。ここでは各種設定を対話形式で進めていきます。
Network access mode以外の項目はデフォルトのままでかまいません。Network access modeはプロファイリングの説明の都合上、ALLに設定してください。
ここで設定した値は"$AGENT_HOME\config\serviceconfig.xml"に保存されます。値を変更したい場合は、再度"SetConfig.bat"を実行するか"serviceconfig.xml"を直接更新してください。
次に環境変数に"$AGENT_HOME\bin"を追加します。
最後にエージェントコントローラをWindowsサービスへ登録します。Windowsサービスへ登録するには"$AGENT_HOME\bin"に移動して以下のようにコマンドを実行します。
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> manageservice add "任意のサービス名" "$AGENT_HOME"
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例えばエージェントコントローラの解凍先が"c:\tptp"で、サービス名をTPTP Agent Controllerと指定したい場合は以下のようにコマンドを実行します。
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> manageservice add "TPTP Agent Controller" "c:\tptp"
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以上の作業でWindowsサービスへの登録が完了しましたので、次にサービスを開始します。
サービスを開始するには"$AGENT_HOME\bin"で"RAService.exe"を実行するか、「Windowsコントロールパネル → 管理ツール → サービス」で先ほど登録したサービスを選択して「サービスの開始」をクリックします(RAService.exeを実行した場合はWindowsの再起動が必要です。一度再起動すれば次回からは自動でサービスが起動されます)。
なお、登録したサービスを削除するには登録するのと同じ要領で以下のようにコマンドを実行します。
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> manageservice remove "削除対象のサービス名"
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以上でエージェントコントローラのインストールと起動の説明は終了です。
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まとめ
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今回はEclipse TPTPの概要とインストール方法について解説しました。次回以降、JUnitテストやアプリケーションのプロファイリング、ログの分析について解説します。
次回はEclipse TPTPを使用したJUnitテストの生成や実行方法について解説します。
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著者プロフィール
株式会社ビーブレイクシステムズ 益原 祐介
Javaスペシャリスト
九州大学文学部卒業。在学中は考古学の研究、遺跡の発掘作業を行う。その後、情報システムに興味を持ちビーブレイクシステムズに入社。徹底した社内教育によりJavaエンジニアとなる。現在は社内技術レポートの執筆や技術雑誌への寄稿を行い、社内の技術力の向上に貢献。
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