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第10回:Microsoft SQL ServerとLifeKeeperによるHAクラスタ化
著者:
サイオステクノロジー クラスタソリューショングループ
監修者:
サイオステクノロジー 小野寺 章
2005/1/27
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SQL Server ARKの設定
SQL Server ARKによるHAクラスタ化作業を開始する。SQL Serverのリソース作成手順はIPリソースの作成と同様にウィザード形式にしたがい簡単に作成することが可能である。
LifeKeeperのGUI画面のファイルメニューから、「編集 → リソース → リソース階層の作成」を選択し、リソース作成GUIウィザードを起動する。
図2:SQL Serverリソース作成画面
GUIウィザードの各画面から以下の項目を入力する。
項目名
選択・入力内容
Recovery Kitの選択
SQL Server
スイッチバック・タイプ
INTELLIGENT
サーバ
TESTLK1
SQL Serverのインスタンスの選択
MSSQL0(注)
SQL Server管理ユーザ名の入力
sa(注)
パスワードの入力
sa(注)
保護対象のオプションサービスの選択
none
保護されているIPアドレス
10.1.0.69(注)
名前付きパイプのエイリアス
なし
SQL Serverタグ
MSSQL.0
クイック・チェック間隔(分単位)
3
詳細チェック間隔(分単位)
5
ローカル・リカバリ
はい
表7:SQL Serverリソース設定項目
※注:
選択・入力内容は基本的にデフォルトであるが、注の項目は表7に示した値を指定する。
各項目の説明に関しては、先ほど紹介した「Microsoft SQL Server Recovery Kit管理ガイド」を参照していただきたい。
Microsoft SQL Server Recovery Kit管理ガイド
http://www.10art-ni.co.jp/product/lifekeeper/windows/manual/LKSQL.pdf
上記の入力が完了し最後に「作成」ボタンを押すとプライマリサーバにSQL Serverリソースが作成される。
リソースの拡張
続いてリソースの拡張処理に入る。以下の項目に順に応答していくことでセカンダリサーバにリソースを拡張できる。選択・入力内容はデフォルトで実行している。
項目名
選択・入力内容
ターゲット・サーバ
TESTLK2
スイッチバック・タイプ
INTELLIGENT
テンプレートの優先順位
1
ターゲットの優先順位
10
拡張するタグ
MSSQL.0
表8:SQL Server拡張処理リソース設定項目
リソースの拡張処理が完了すると下記の画面のように自動的にSQL ServerとIPリソース、ボリュームリソースの間に従属関係が作成できる。
図3:SQL Serverリソース作成完了画面
以上でActive-Standby構成によるSQL ServerのHAクラスタ化は完了である。
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著者プロフィール
サイオステクノロジー株式会社 クラスタソリューショングループ
サイオステクノロジーにおいて、SteelEye LifeKeeperの技術サポートや構築支援を行うエンジニア集団。日本国内で、彼ら以上にLifeKeeperを知る者たちはいないと自負している。世の中のすべてのHAクラスタがLifeKeeperになることを夢見て日々奮闘を続けている。
監修者プロフィール
サイオステクノロジー株式会社 小野寺 章
インフラストラクチャービジネスユニット
エンタープライズソリューション部 部長
国産汎用機メーカに入社し、汎用機のSEを10数年担当、1994年頃からオープン・ダウンサイジングブームの到来とともにUNIX系OSを担当し、Solaris、HP/UXでSun Cluster、Veritas Cluster、MC/ServiceGuardなどを使用した、多数のミッションクリティカルシステムのHAシステム構築に従事。2001年ノーザンライツコンピュータ(現サイオステクノロジー)へ入社後、SteelEye LifeKeeperの総責任者としての国内での販売・サポート業務に従事。
INDEX
第10回:Microsoft SQL ServerとLifeKeeperによるHAクラスタ化
Microsoft SQL ServerによるHAクラスタ化の概要
Active-Standby構成によるHAクラスタ化
SQL Server ARKの設定
Active-Active構成によるHAクラスタ化