 |
|
前のページ 1 2 3 4 次のページ
|
 |
ターゲットボリュームの選択
|
次に「ターゲットボリュームの選択」ウィンドウが表示されるので、データレプリケーション先となるターゲットボリュームを選択する。ここでは「TESTLK2」の「D:」を選択して「次へ」をクリックする。

図8:ターゲットボリュームの選択
図8の下にある「LifeKeeper互換機能を強制して、フェイルオーバーを可能にする」のチェックボックスは、LifeKeeper for Windowsの共有ディスクとして使用する場合に選択するオプションで、デフォルトで有効となっている。
この機能が有効となっていると、LifeKeeper for Windowsのフェイルオーバーに連動してミラーリング先が自動的に切り替わる。また、フェイルオーバー後にドライブレターが異なっているとアプリケーションの動作に支障をきたすため、ターゲットボリュームはソースボリュームと同じドライブレターのボリュームだけが選択可能となる。
このチェックを外すとソースボリュームと異なるドライブレターを持つドライブもターゲットドライブとして選択可能となる。さらに「ローカルターゲットを利用可能とする」にチェックを入れた場合は、ローカルのDドライブからEドライブのようにローカルディスク上でのミラーリングが可能となる。
|
作成するミラーの種類の選択
|
作成するミラーには、「同期ミラー」と「非同期ミラー」の2つがある。
「同期ミラー」は信頼性が最も高い設定であり、「非同期ミラー」はパフォーマンスに優れた設定である。ここでは「同期ミラー」を選択して「次へ」をクリックする。

図9:作成するミラーの種類の選択
|
ミラーの開始
|
次に作成するミラーボリュームの情報が表示される。ここで内容に間違いがないことを確認して「完了」をクリックするとミラーが開始される。

図10:新規ミラーの作成
ミラーリングの同期状況は管理画面の「ミラーリングの状態」や「再同期 残容量」から確認できる。

図11:ミラーボリュームの完成 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
|
ミラーボリュームへのアクセスの確認
|
ここまでの設定が完了したらボリュームに対するアクセスの確認作業を行う。
プライマリサーバのDドライブにアクセスし、ファイルやフォルダを作成できることを確認する。このときセカンダリサーバのDドライブにアクセスできないことを確認する。
|
ミラーの一時停止とセカンダリサーバからのリードアクセス
|
ボリュームがミラーを構成しているときはセカンダリサーバではドライブにアクセスできないが、テープへのバックアップなどを行う目的でターゲットボリュームにアクセスしたい場合がある。
この場合は、「ロックの解除」を実行する(図12)。

図12:ロックの解除 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
「ロックの解除」はターゲットボリュームのロックを解除するとともに、ミラーを一時停止し、ターゲットドライブへのアクセスを可能とする操作である(図13)。

図13:ミラーの一時停止 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
バックアップが完了したら再度ミラーを再開する。ミラーを一時停止している間のソースボリュームへの更新データはインテント・ログに蓄積されているのでミラーの再開と共にターゲットボリュームに反映される。
これらのデータレプリケーションの作成・操作に関する詳細な情報や留意事項に関しては「LKDRアドミニストレーション・ガイド」を参照していただきたい。
|
前のページ 1 2 3 4 次のページ
|

|
|

|
著者プロフィール
サイオステクノロジー株式会社 クラスタソリューショングループ
サイオステクノロジーにおいて、SteelEye LifeKeeperの技術サポートや構築支援を行うエンジニア集団。日本国内で、彼ら以上にLifeKeeperを知る者たちはいないと自負している。世の中のすべてのHAクラスタがLifeKeeperになることを夢見て日々奮闘を続けている。
|

|
監修者プロフィール
サイオステクノロジー株式会社 小野寺 章
インフラストラクチャービジネスユニット
エンタープライズソリューション部 部長
国産汎用機メーカに入社し、汎用機のSEを10数年担当、1994年頃からオープン・ダウンサイジングブームの到来とともにUNIX系OSを担当し、Solaris、HP/UXでSun Cluster、Veritas Cluster、MC/ServiceGuardなどを使用した、多数のミッションクリティカルシステムのHAシステム構築に従事。2001年ノーザンライツコンピュータ(現サイオステクノロジー)へ入社後、SteelEye LifeKeeperの総責任者としての国内での販売・サポート業務に従事。
|
|
|
|