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1. HADRモジュールがインストールされている
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HADRはLKDRを使用するために必要なモジュールで、インストールはLifeKeeperのインストール時にインストールサポートCD内の「setup」スクリプトによって行われる。インストールされるパッケージ名は「HADR-<Linuxディストリビューション>-<カーネルバージョン>」で、setupスクリプトによってOSのカーネルバージョンに合ったものが選択される。インストールされているかどうかはrpmコマンドを使用して確認をする。
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2. クラスタノード間がIPネットワークによって接続されている
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LKDRリソースはクラスタノードのローカルディスクのIPネットワークを使用して同期するため、互いにIPによる通信が可能かどうかを確認しておく必要がある。使用する接続方法はLANのみ使用することができる。同期にかかる時間はネットワークの転送能力によるところが大きく、他のサービスと共用にした場合は帯域を圧迫することがあるため、可能な限り同期専用のネットワークを用意する。
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3. ミラーリングに使用できるパーティションがあること
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新たにパーティションを作成するか、すでにマウントされているパーティションを使用するかのどちらかになる。この選択はLKDRリソースの設定項目「Hierarchy Type」の選択に関係する。「Hierarchy Type」については後ほど解説する。
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4. マウントポイントが用意されていること
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ミラーリングするパーティションを新たに作成した場合は、それをマウントするマウントポイントをmkdirコマンドで作成しておく。すでにパーティションがマウントされているものを使用する場合は作成する必要はない。
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5. LKDRパッケージがインストールされていること
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LKDRリソースを作成するには「LKDR」を購入し、パッケージをインストールする必要がある。LKDRのパッケージ名は「steeleye-lkDR-<バージョン>.<アーキテクチャ>.rpm」となっている。すべてのARKはrpmパッケージで提供されているため、インストールをはじめアップデート、アンインストールなどのパッケージ管理にrpmコマンドを使用できる。LKDRをインストールすると、主要な関連ファイルは以下のパスに格納される。
/opt/LifeKeeper/subsys/scsi/resources/netraid/
またLKDRのインストールが完了していれば、GUIクライアントのメニューバーの「Edit」から「Resource → Create Resource Hierarchy…」を選択することによって起動するリソース作成ウィザードに、「Data Replication」が追加され、図1のように選択できるようになる。これは他のARKを購入しインストールした場合も同様なので覚えておいていただきたい。

図1:リソース作成ウィザード:Select Recovery Kit
準備は以上となる。準備が完了したらウィザードを使用して設定を行うが、LKDRの重要な設定項目として「Hierarchy Type」の選択がある。実際の設定項目を確認する前にこの点について解説を加えておく。
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著者プロフィール
サイオステクノロジー株式会社 クラスタソリューショングループ
サイオステクノロジーにおいて、SteelEye LifeKeeperの技術サポートや構築支援を行うエンジニア集団。日本国内で、彼ら以上にLifeKeeperを知る者たちはいないと自負している。世の中のすべてのHAクラスタがLifeKeeperになることを夢見て日々奮闘を続けている。
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監修者プロフィール
サイオステクノロジー株式会社 小野寺 章
インフラストラクチャービジネスユニット
エンタープライズソリューション部 部長
国産汎用機メーカに入社し、汎用機のSEを10数年担当、1994年頃からオープン・ダウンサイジングブームの到来とともにUNIX系OSを担当し、Solaris、HP/UXでSun Cluster、Veritas Cluster、MC/ServiceGuardなどを使用した、多数のミッションクリティカルシステムのHAシステム構築に従事。2001年ノーザンライツコンピュータ(現サイオステクノロジー)へ入社後、SteelEye LifeKeeperの総責任者としての国内での販売・サポート業務に従事。
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