この点についてはLKDRと同様である。パッケージ名は「steeleye-lkDRBD-<バージョン>.<アーキテクチャ>.rpm」となっている。DRBD ARKをインストールすると、主要な関連ファイルは以下のパスに格納される。
/opt/LifeKeeper/subsys/scsi/resources/drbd/
以上が確認できたらGUIクライアントからリソース作成ウィザードを使用してDRBDリソースの作成を行う。DRBDリソースの設定を行う時、ウィザードから作成するリソースを選択する「Select Recovery Kit」から「Filesystem Resource」を選択する。「DRBD Resource」という項目はないのでご注意いただきたい。
画面名 |
選択・入力内容 |
Select Recovery Kit |
Filesystem Resource(注6) |
Switchback Type |
Intelligent |
Server |
プライマリサーバ名を選択 |
Mount Point |
/DRBD(注7) |
Root TAG |
DRBD(注8) |
表4:DRBDリソース作成ウィザードの設定項目と設定例
※注6:
DRBDリソースはFilesystem Resourceを選択する。共有ストレージを使用して共有ファイルシステムを作成する場合と同じである。
※注7:
Mount Pointは/dev/drbdXデバイスをマウントしたものを選択する。
※注8:
「Root TAG」とはそのリソースの依存関係において最も上位(親)となるリソースのTAG名を指すが、ここでは単純に作成したリソース名と考えておくとよい。
続いて拡張作業に入る。拡張作業における設定項目は表5の通りである。
画面名 |
選択・入力内容 |
Target Server |
スタンバイサーバ名 |
Switchback Type |
Intelligent |
Template Priority |
1 |
Target priority |
10 |
Mount Point |
/DRBD |
Root Tag |
DRBD |
表5:DRBDリソースExtendウィザードの設定項目と設定例
以上の設定内容で作成したリソースが図4の画像になる。
図4:DRBDリソース完成図
DRBD ARKは、書き込み完了とするタイミングや同期処理、同期中の障害が発生した場合の制御についてDRBD自体の設定によって変更することができる。この設定に関してはDRBDのマニュアルなどを参照してほしい。動作の確認についてはLKDR同様アクティブ側でファイルを作成し、スイッチオーバーさせた後スタンバイ側でも同じデータを確認できるかどうかを見るとよい。
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