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オープンソースXenによるサーバ仮想化 |
第2回:Xenでわかる仮想マシンソフトウェア
著者:平 初 2006/1/20
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仮想化を支援するCPUの機能
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XenだけではWindowsやNetWareを動かすことができません。しかし、「Intel Virtualization Technology」やAMDの「Pacifica」といったCPUに搭載されている仮想化支援技術を利用することでWindowsやNetWareを動作させることが可能です。
Intel Virtualization Technologyは2005年11月に発売されたIntel Pentium4 662/672からCPU内部に搭載されています。ただし有効化するにはIntel VirtualizationTechnologyに対応したマザーボードを用意する必要があります。
現在(2006年1月24日)のところ、Xen on Intel Virtualization Technology上でWindows XPが動くことを確認できています。2005年11月26日に行った第11回Fedora JP有志による勉強会「Xenハンズオンタイム」にて、株式会社びぎねっとの伊藤さんにデモを行っていただきました。
なお、その際のレポートと資料は以下のページで公開しております。
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Xenの動き
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ハイパーバイザータイプのサーバ向け仮想マシンソフトウェアの多くは、Xenと大体同じ動きをします。他の仮想マシンソフトウェアと微妙に異なる点もありますが、Xenの動きを理解しておくとほとんどの製品に対応できます(図2)。

図2:Xenの動き
Xenの動きを簡単に解説すると以下のようになります。
- 電源が投入され、ハードウェアがBIOS(もしくはEFI)を起動します
- BIOSがHDDの先頭セクター(MBR)からGRUBを起動します
- GRUBがXen Hypervisor(仮想マシンソフトウェア)を起動します
- Xen HypervisorがDomain-0(管理OS)を起動します
- Domain-0がXen Hypervisorに対して、Domain-U(ゲストOS)の起動を依頼します
- Xen HypervisorがDomain-Uを起動します(なお、ファイルシステムとネットワークはDomain-0から提供されます)
表1:Xenの動作
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著者プロフィール
平 初(TAIRA Hajime)
仕事では、Linuxを中心としたシステムのコーディネーション、技術サポート、仮想マシンソフトウェアのデモンストレーションなどを行っている。オープンソースの活動としては、Open Source Conference、Fedora JPの勉強会などで講師、またLinux関連書籍の執筆活動を行っている。最近は、サーバ向け仮想マシンソフトウェアXenの勉強会を積極的に行っている。
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