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NeoCoreXMS
XMLデータベースの現在とNeoCoreXMS

第1回:求められる機能とNeoCoreXMS
著者:オフィスローグ  工藤 淳   2006/2/10
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あらゆる半定形データを取り込み、データの多様化に応えるXMLデータベース

   では、XMLデータベースは依然遅いのだろうか。答えは「大間違い」である。XML全盛の現代に、もし依然としてXMLデータベースが遅いままなら、今頃もはや存在すらしていないだろう。

   テクノロジーの淘汰がますます厳しく速いものなっている中で、XMLデータベースが生き残っているのは、当然そこに著しい進化と、現代のITソリューションにふさわしいパフォーマンスを実現し得ているからである(図1)。

ニーズによる進化
図1:ニーズによる進化

   現代のデータベースに求められているのは、ドキュメントやWebコンテンツ、顧客情報、DTPデータなどの「表にしにくいデータ」だ。ドキュメントは1つのつながりをもった文章である。これをバラバラに解体・整理してしまったら意味がない。

   また顧客情報は、すべてが均一にそろった属性ばかりではない。例えばデパートの顧客リストを作るとして、年齢や性別ならばすべての人が持っているデータだ。だが、「備考」的な項目は定形化できるものではない。「配達区域外」とか「不在時には電話連絡」といった注記はできないが、デパートにとってはその備考欄の情報こそが大事なデータなのである。定形化できないからといって切り捨てたらデータの価値は半減するだろう。

   そしてDTPデータ。雑誌の誌面を解体・保存するのは無理だ。中のデータを分類整理するのは可能でも、印刷版面を切り刻んだら印刷データにならない。1ページごとにまったくことなる印刷データを、丸ごと保存・活用できて初めて意味があるのである。

   実際のところ、今まではこうした半定形データを管理しようとすると、最初から紙や単純な電子ファイルで管理するのがもっとも有効な保存法だった。無理にデータベース化しようとすれば、むりやり単純化してRDBで管理することになり、カネと手間の割りに使えないデータベースができてしまう。投資対効果の面ではなはだ問題があったのである。このためこれまで定形化できないデータのほとんどはデータベース化されることがなく、莫大な情報が死蔵されてきたのである。

   こうした定形化しにくいデータをすくいあげて、企業の情報リソースとして活用する道を開いた点がXMLデータベースの大きな功績であり、データの多様化に比例して、その用途の幅広さと便利さが注目を浴びている理由なのである。


XMLデータベースの長所をさらに超える「NeoCoreXMS」ならではのアドバンテージとは?

   もちろん「NeoCoreXMS」もこうしたXMLデータベースならではの利点、「XMLのタグを用いてデータの意味と構造を自由に表現し、そのXMLによってデータベースを構築することで、あらゆる半定形データを柔軟に吸収する」を十二分に備えた製品であることはいうまでもない。

   しかし、これが市場でのトップシェアを誇っているには、それなりの「NeoCoreXMS」ならではのアドバンテージがあるはずである。次項からはその代表的な機能や特長をあげてみよう。

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オフィスローグ 工藤 淳
著者プロフィール
オフィスローグ  工藤 淳
IT技術系出版社勤務を経て、オフィスローグとして独立。データベース関連誌編集に携わっていた流れで、現在もデータベース系の執筆が比較的多い。元々は楽器から建築、自動車まで何でも注文があれば書いてきたのが、気がついたらIT専門のような顔をして仕事をしているのに自分で少し驚愕、赤面。


INDEX
第1回:求められる機能とNeoCoreXMS
  はじめに
あらゆる半定形データを取り込み、データの多様化に応えるXMLデータベース
  特許技術DPPによる超高速検索