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オープンソース帳票システム
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第3回:見積書の作成
著者:ビーブレイクシステムズ  横井 朗   2005/3/18
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テンプレートXMLの作成

   図2が今回作成するテンプレートXMLの完成イメージです。図2にならって各コンポーネントを配置してください。もし、わからない点などありましたら、完成版のテンプレートXML(estimate.zip)をダウンロードして展開し、メニューから「ファイル→開く」を選択して完成版のレイアウトを読み込んで参考にしてください。
作成するXMLテンプレート
図2:作成するXMLテンプレート


Text  estimate.zip  ※右クリックから名前を付けて保存してください
(1)静的文字列

   第2回の説明でも出てきた静的な文字列です。水平、垂直方向の表示位置、ボーダーなどの設定が可能です。今回の例では、日本語を使用するために、テンプレートXMLを以下のように外部フォントを指定(注2)するよう直接修正しています。

<font fontName="MS 明朝" pdfFontName="C:\WINDOWS\Fonts\msmincho.ttc,1" size="18" isBold="true" isItalic="false" isUnderline="false" isPdfEmbedded ="true" pdfEncoding ="Identity-H" isStrikeThrough="false" />
※注2:フォントのパスは環境に合わせて変更してください。
(2)図形

   線分、四角形、四角形(角丸)、円形が配置できます。今回の例では、線分と四角形(角丸)を使用しています。


(3)フィールド

   フィールドはデータベースやBeanなどの外部リソースからのデータの取り込みのための形式で、"$F{フィールド名}"で定義します。例として、先ほど作成したテーブルのデータを読み込むための設定を行います。メニューから「データソース→レポート クエリ」を選択するとウィンドウが開きます。「Report SQL query」タブを選択し、図3のように"select * from estimate;"と入力することで、先ほど作成したテーブルのフィールドが読み込まれます。

SQLクエリ画面
図3:SQLクエリ画面
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


   これらのフィールドを使用する際には、フィールドアイコンを選択してバンドに配置し、図4のように「Textfield expression」に"$F{フィールド名}"と定義を行います。また「Create」ボタンを押して「Pattern」を選択することで、カンマ区切り、桁数あわせなどの表示パターンを指定することもできます。

フィールドの定義
図4:フィールドの定義


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ビーブレイクシステムズ
著者プロフィール
株式会社ビーブレイクシステムズ  横井 朗  
オープンソース指向技術コンサルタント。Java専門のソフトウェアハウス〜フリーエンジニアを経て現職。帳票開発のみならず、オープンソースを用いたシステム構築を日々提案。なによりもお客様の真のニーズを求めるため社内外でオープンソースに関する啓蒙活動を行う。


INDEX
第3回:見積書の作成
  iReportの理解を深めるために
テンプレートXMLの作成
  (4)パラメータ
  実行