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ソーシャル・ネットワーキング・サービスのビジネス利用
第1回:ソーシャル・コミュニティ・マーケティングとは?
著者:
イースリー 戸辺 淳一郎
2006/3/6
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SNSの機能
概念的な話が続いてしまいましたので、この辺で具体的なSNSの画面を見ながらの説明をしていきます。
図3:comnit画面イメージ
こちらはcomnitのデフォルトインストール時の画面で、ログイン後に最初に表示されるマイページのイメージです。mixiを使っている方ならわかると思いますが、基本的な構成はmixiとほとんど変わりません。総合型のSNSと特化型のSNSは目的が異なるだけで機能的にはほとんど変わらないのです。
これはcomnitに限ったことではなく、その他のSNSエンジンにもいえることです。特別な機能を持たせて多機能にするよりは、シンプルで使いやすさにこだわることが大切であり、そうすることで顧客同士の円滑なコミュニケーションを促進することが重要なのです。SNSに最低限必要な機能は表5のようにとてもシンプルです。
日記
自分の近況や、思ったことを自由に書く
友だち
自分とのつながりを持ったユーザを見る
グループ
自分と趣味や嗜好があうミニコミュニティに参加する
メッセージ
会員間だけで行えるメールの送受信を行う
訪問履歴
自分に興味を持ってくれた人を知る
表5:SNSに必要なシンプルな機能
これらの機能を使って、どのようにソーシャル・コミュニティ・マーケティングを実践していくのかを一緒に考えていきたいと思います。
SNSのケースワーク
ソーシャル・コミュニティ・マーケティングを行うにあたっては、最初にコミュニティの目的とビジョンを定めなければなりません。本来はここからプロジェクトチームを作って、しっかりと練り上げていかなければならないのですが、本連載の趣旨からは少しそれてしまいますので、その部分は省略させていただきます。
ビジョンもできていて、SNSのツールの選定なども終わっているという状態のモデルケースでソーシャル・コミュニティ・マーケティングの実践を見ていきましょう。
実施企業
自社ブランドを持つスポーツグッズ販売ECサイト「イースリー」アンテナショップとして機能する実店舗が1店だけある
ブランド名
eFutsal
目的
顧客を増やす → 顧客が顧客を呼ぶ仕組み(唱和する顧客)の形成顧客の購買単価 = ライフタイムバリューを上げる → 顧客と長く付き合える仕組みの形成自社ブランドを確立する → フットサルのスポーツグッズといえば「eFutsal」という意識の形成
SNSツール
comnit
表6:モデルケース
人がいなければマーケティングのしようがありませんので、はじめは集客から考えます。集客方法は2つあります。1つは企業が顧客を集める方法で、もう1つは顧客が顧客を集める(呼ぶ)という方法です。はじめは会員がいませんので、企業が顧客を集める方法から入ります。その方法も従来のマーケティングの手法から考えると、さらにいくつかの手段が考えられます。
過去にECサイトで購買した顧客全員へメール配信
過去にECサイトで購買した顧客全員へDM
ECサイトで購買した顧客の中でRFM分析のランクが高い方へメール配信
ECサイトで購買した顧客の中でRFM分析のランクが高い方へDM
アンテナショップに来店してくれた顧客の中から特に親しい人にだけ直接お知らせ
Web(ECサイト上)で不特定多数に告知
表7:企業が顧客を集める方法
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製品紹介
「SNSエンジン、comnit(コムニット)」
本連載は株式会社イースリーおよび株式会社ラソナの開発したSNSエンジン、comnitの利用ケースをもとに記事を掲載しています。
comnitで作り上げたコミュニティを生かして、お客様のマーケティング手法に合わせた実践的なケースをご紹介いたします。
詳細はコチラ
http://www.comnit.jp/
http://www.e-3.jp/
著者プロフィール
株式会社イースリー
代表取締役CTO 戸辺淳一郎
2003年8月にイースリーを設立。Webシステム構築の請負、パッケージ開発を行うかたわら自社サービスの展開を目指している。Webアプリの開発の現場においては、最高の品質を提供できるようにすることを追求している。現在では主にプロジェクトマネジメントに携わっているが、現場の技術から離れないように、毎日趣味でのプログラミングも欠かさない。毎日何かを吸収しないと気がすまない。
INDEX
第1回:ソーシャル・コミュニティ・マーケティングとは?
mixiの1人勝ちの総合型SNS
ソーシャル・コミュニティ・マーケティングとは
SNSの機能
数よりも質を考える