今Mac OS X Serverが注目される理由
第1回:安さとGUIだけがチャームポイントじゃない
著者:須貝 弦
Mac OS X Serverとは何なのか
Mac OS X Serverとは、Appleが提供するUNIXベースのサーバOSで、同社がリリースするデスクトップ型マシン「Power Mac」や「Mac Pro」、そしてサーバ型マシンの「Xserve」などで動作します。
このMac OS X Serverは、同社にSteave Jobs氏が復帰しなければ誕生しなかったサーバOSだといえるでしょう。それはMac OS X Serverが、一度Appleを去ったJobs氏の立ち上げたNeXTコンピュータ社のサーバOS「OPENSTEP」を基礎にした、BSDベースのサーバOSだからです。
Mac OS X Serverは「安くて簡単」
Mac OS X Serverのメリットや特徴はいろいろあげられますが、最大のチャームポイントはわかりやすいGUIだといえるでしょう。iMacやMacBookで使われているMac OS Xと共通のGUIを操作するだけで、後に紹介する機能をすべて利用することができます。専任のサーバ管理者を置くことができないSOHOにおいては「簡単に使える」ことが重要です。
そしてSOHOから大企業まで、ほとんどのMac OS X Severユーザが着目しているのが、その「安さ」です。10クライアント版の価格が52,000円(税込み)、Unlimitedクライアント版に至っては98,000円(税込み)となっています。
今Mac OS X Serverが注目される理由
第3回:Leopard ServerでSOHOのワークスタイルが変わる
著者:須貝 弦
これから登場するLeopard Serverで更なる進化!
米Appleは、6月に開発者向けのイベント「WWDC(Worldwide Developers Conference)」を開催し、その場で新しいMac OSである「Mac OS X Leopard」および「Mac OS X Server v10.5 Leopard(以下、Leopard Server)」の詳細を発表しました。
図1:Mac OS X Server v10.5 Leopard
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
そこで、本連載で紹介している「Mac OS X Server」の最新版となる「Leopard Server」にスポットをあて、Mac OS X Serverのターゲットの1つであるSOHOにとって、どのようなメリットがあるのか、どんな使い方ができるのかを紹介します。
64ビット化されてパワーアップ
Leopard Serverは、2007年10月のリリースが予定されているAppleのサーバOSです。現在のTiger Server(Mac OS X Server v10.4 Tiger)の延長線上で開発が進められており、「UNIXベースの堅牢性を備えながら、優れたルック&フィールを持ち、ITの専門家でなくてもあつかえるえるサーバOS」という基本的なチャームポイントには変わりありません。