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SeleniumでWebアプリケーションテストを自動化

第6回:SeleniumRC−Javaによるテストの作成と実施

著者:DTS  大田尾 一作   2007/10/17
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テストの作成と実施(SeleniumRC−Java)

   「第5回:テストの作成と実施(SeleniumCore−HTML後編)」に続き、今回は開発言語でテストを作成し、実施するまでの流れを説明します。開発言語でテストを記述する場合は、SeleniumRCを使います。ここではアプリケーションと同じJavaでテストケースを作成していきます。

SeleniumRCの構成

   テストの作成に入る前に、SeleniumRCの仕組みと構成について簡単に説明しましょう。

   SeleniumRCは大きく分けて2つのモジュールで構成されています。1つは「selenium-server」、もう1つが「ClientDriver」です。selenium-serverは仮想のプロキシサーバとして動作するもので、SeleniumCoreを内包しています。ClientDriverはselenium-serverやWebブラウザを制御するためのライブラリです。

SeleniumCoreの構成
図1:SeleniumCoreの構成

SeleniumRCの構成
図2:SeleniumRCの構成
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   SeleniumCoreはテスト対象のサーバにSeleniumCore本体とテストケースをデプロイする必要がありました。しかし、SeleniumRCではSelenium本体とテストケースをサーバにデプロイする必要はありません。これはselenium-serverがクライアントPCとテスト対象サーバを中継してテストを実行するためです。したがって、SeleniumRCでテストを実施する場合は必ずselenium-serverが起動している必要があります。

   なお、selenium-serverはJavaで書かれたプログラムであり、起動するためにはJRE 1.5以上が必要です。

   selenium-serverを起動する方法は2つあります。1つはコマンドプロンプトから起動する方法です。なおバッチファイルからコマンドラインを実行することもできます。もう1つはClientDriverを使用して、開発言語でプログラムの中から起動する方法です。

   基本的には、SeleniumRCでHTMLを使用する場合はコマンドラインで起動し、開発言語を使用する場合はプログラムの中から起動する方法を利用します。


使用するファイルと構成

   開発言語を使用してテストを行う場合、各言語のテスティングフレームワークを使用します。Javaの場合はJUnitのテストとしてテストケースを作成し、実行することになります。

   Javaでテストケースを記述する場合に必要なファイルは以下の通りです。

テストケース
JUnitのTestCaseクラスを継承したクラス(Javaファイル)
個別の試験項目はテストケースクラス内のテストメソッドに記述する。テストケースのJavaファイルは中項目に相当する。
テストスイート
JUnitにおいて複数のテストケースをまとめて実行する際に使用する(Javaファイル)。
Eclilpseの機能で自動生成することができる。ただし必須ではない。

表1:テストケースを記述する場合に必要なファイル

   Javaでテストケースを記述する場合のテスト構成は下図のようになります。

Seleniumのテスト構成(Javaテストケース)
図3:Seleniumのテスト構成(Javaテストケース)


プロジェクトの作成

   ではプロジェクトを作成してみましょう。具体的には以下の手順で進めていきます。


Javaプロジェクトを作成する

   最初にJavaのプロジェクトを作成します。プロジェクト名は「SeleniumRCTest」、プロジェクトレイアウトには「別のソース及び出力フォルダを作成」のチェックを入れます。なおソースフォルダの構成に決まりはありません。ここでは「src」フォルダをソースフォルダに、「bin」フォルダを出力フォルダとしましたが、適宜使いやすい設定を行ってください。


SeleniumRCをダウンロード・解凍する

   SeleniumRCのダウンロードページよりファイルを入手し、ZIPファイルを任意の作業フォルダに保存・展開します。

SeleniumRCのダウンロードページ
http://www.openqa.org/selenium-rc/download.action

   ダウンロードするときは最新版のMajor releaseリンクをクリックします。なお原稿執筆時点ではselenium-remote-control-0.9.0となっています。

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株式会社DTS 大田尾 一作
著者プロフィール
株式会社DTS  大田尾 一作
技術SE部在籍。業務内容は、Java/Web開発に役立つ技術の調査・推進。Selenium関連では、開発コミュニティにリファレンスガイド日本語訳を寄贈。ブログ(http://d.hatena.ne.jp/otao/)にてSelenium最新情報、Tips等も掲載。


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INDEX
第6回:SeleniumRC−Javaによるテストの作成と実施
テストの作成と実施(SeleniumRC−Java)
  SeleniumRCのjarファイルをプロジェクトにコピーする
  テストケースクラスを作成する
  テストケースを記述する
SeleniumでWebアプリケーションテストを自動化
第1回 Webブラウザを使ったテストツールSeleniumとは
第2回 Seleniumを体感する
第3回 事前準備とSeleniumの基礎知識
第4回 テストの作成と実施(SeleniumCore−HTML前編)
第5回 テストの作成と実施(SeleniumCore−HTML後編)
第6回 SeleniumRC−Javaによるテストの作成と実施
第7回 Selenium IDEの活用とSelenium利用時の注意点